「すくってごらん」(2021年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

真壁幸紀監督による日本のドラマ映画。出演は尾上松也、百田夏菜子、柿澤勇人。

 

 

<あらすじ>

 

大手メガバンクの元エリート銀行マン・香芝誠は、些細な出来事がきっかけで左遷され、荒んだ気持ちを抱えて東京本店から片田舎の町へやってきた。そこで偶然かつ運命的に、金魚すくいの店・紅燈屋を営む美女・吉乃と出会い、一目ぼれをする。

 

持ち前のネガティブな性格と左遷のショックから、香芝は心を閉ざし仕事だけを生きがいにしようと心に決めながらも、吉乃の事が頭から離れない。何とかお近づきになろうとするが、秘密を抱える吉乃の心もまた閉ざされたままだった。

 

吉乃がピアノを弾いている場面に出くわした香芝は、その日初めて金魚をすくった。その勢いでライブイベントでピアノを弾いてくれないかと頼んだものの、断られてしまった。以前ピアノの発表会で失敗したことがトラウマになっている吉乃を、香芝はライブに誘った。

 

ところが、少し遅れてライブ会場に到着した香芝は、ステージを見つめる吉乃の眼差しから、彼女がステージ上の人物を好きなのだと悟った。

 

より仕事に没頭した香芝は、営業成績優秀なことから東京復帰が決まった。そして吉乃への想いにケリをつけ、ひっそりと東京に戻っていった。

 

<雑感>

 

クライマックスは、夏祭りのステージに吉乃を引っ張り出すことだったのだが、そこで彼女は自分が好きな人と一緒にピアノを弾いてしまい、何とも盛り上がらない結果に。結局こいつは何だったんだ? みたいな虚しさがある。

 

持ち味は独特な演出なのだろう。好きな人は好きかもしれない。オレの心には一切響かなかった。すまんな。

 

☆3.2。でもこれなら劇場鑑賞しても耐えられる。全然ハッピーじゃない終わり方は、まぁしょうがない。