「大襲撃」(1956年作品)感想 | 深層昭和帯

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カート・ニューマン監督によるアメリカの西部劇映画。出演はスコット・ブラディ、リタ・ガム、ネヴィル・ブランド。

 

 

<あらすじ>

 

画家のジョナサン・アダムスは、絵の題材を求めてモホーク渓谷の砦に来ていたが、モホーク族の酋長の娘オニダは、彼に一目惚れしてしまった。それを快く思わなかったのは、同じ部族のロッカホーだった。彼は執拗にジョナサンを狙った。だがジョナサンは別の娘を好きになり、さらに婚約者がいた。その婚約者が母とともに砦を尋ねてきた。

 

砦の外では、この地の地主ウォルター・バトラーが、戦いの早期終結を望んで、モホーク族と白人が共倒れになる策をめぐらせていた。モホーク族を焚きつけた彼は、オニダとともに砦を襲撃したが、その際にオニダが逃げ遅れてしまい、ジョナサンと出会ってしまった。

 

ジョナサンは翌日になってモホーク族のところに彼女を送り届け、しばらく集落に滞在した。ジョナサンとオニダは恋に落ちた。だが、ジョナサンが安否不明になったことで、バトラーは彼がモホーク族に殺されたと言いふらした。砦のラングレイ大尉がモホーク族の元を訪れ、経緯を話した。

 

ジョナサンを信頼した酋長は彼の息子を預け、ジョナサンに砦に帰るよう促したが、酋長の息子はバトラー一味に殺されてしまった。怒った酋長は砦に大攻勢をかけた。ジョナサンは捕まり、ロッカホーに殺されそうになったが、オニダが彼を救った。そこに騎兵隊が救援にやってきて、ようやく戦いは終わり、モホーク族は引き返した。

 

ジョナサンは、白人のやり方に嫌気がさし、オニダと結婚することに決めた。

 

<雑感>

 

自分が勝った土地が戦地になっていてはいつまでたっても発展せず、開拓もままならないというので共倒れにしようと画策したわけか。どこにもこういう人間はいそうだ。

 

モホーク族は、モヒカンの語源になった種族で、この映画では白人が肌を浅黒く塗って髪をモヒカンにすることで演じている。オレも最近ツーブロックにしたので、逆立てるとモヒカンだったりする。どうでもいい情報だが。

 

アメリカ先住民に対して、少しだけ融和的な内容と解釈していいのか迷う作品だが、悪党はバトラーなので、50年代の進歩的な内容なのだろう。あくまで50年代の進歩主義だが。

 

☆3.1。でも、正義を教えるのは常に白人という部分は変わりない。