「魔王ダンテ」(2002年作品)第13話 最終回 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

原作:永井豪、監督:前島健一、シリーズ構成:上原正三、制作:マジックバス。

 

 

第十三話 終焉

 

滅びた聖獣の骸から、神の戦士イヴが出現した。しかしイヴの正体は悪魔と戦う戦士として選ばれた沙織だった…。

 

<雑感>

 

神と悪魔の最終決戦が、ウルトラマンの最終決戦みたいになっているのがなんとも時代を感じるというか。

 

90年代から10年代にかけて、手塚治虫、石ノ森章太郎、永井豪、横山光輝らの作品を、原作準拠で再アニメ化する流れがあり、これもおそらくその中のひとつなのだろうが、原作準拠にすれば原作通りの面白さになるというものではなく、やはり監督の力量が問われるのだ。

 

今川泰宏くらいの演出能力があれば面白くなるのだろうが、ゲッターロボの新シリーズもそうだが、なかなかうまくいかないというか。

 

00年代にはすでに20年以上前の作品で、古びていたんだよね。かといって時代はラブコメブーム。硬派な作品を作りたいとの思いが、手塚治虫、石ノ森章太郎、永井豪、横山光輝作品のリメイクに走らせた。硬派な新作が出てこなかったのは、80年代の軽薄な風潮が強く影響したのだろう。