「ダコタ荒原」(1945年作品)感想 | 深層昭和帯

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ジョセフ・ケイン監督によるアメリカの西部劇映画。出演はジョン・ウェイン、ヴェラ・ラルストン、ウォルター・ブレナン。

 

 

<あらすじ>

 

シカゴの鉄道王マルコ・ポーリの娘サンドラが恋した男は、流れ者の賭博師ジョン・デブリンだった。彼女は父親の反対を無視し、ダコタへ駆け落ちしてしまう。ところがそれを見た、彼女の素性を知る悪漢一味は、ダコタにいよいよ鉄道が敷かれると思い、土地の買収に乗り出した。

 

サンドラはダコタ準州ファーゴの土地を買えば鉄道が敷かれて儲かると考えていたが、買収資金をベンダー一味に奪われてしまう。そこでデブリンは、鉄道は別の場所を通るとウソをついて土地を購入する。だがその誓約書も、ベンダー一味に奪われてしまう。

 

デブリンとベンダーは激しく争い、そこに入植者の一団も加わって町は大騒ぎに包まれる。騒ぎに乗じて抜け出そうとしたベンダーだったが撃たれて死亡する。デブリンはサンドラとともに騒乱の町を脱出。そのころサンドラは、鉄道が完成するまでの資金稼ぎにと、船を購入していたのだった。

 

<雑感>

 

西部劇らしい激しいアクションあり、商売っ気の強いサンドラを巡るコメディシーンありの楽しい作品だった。最後はすでに船を買ったというサンドラに驚いてデブリンが詰め寄るシーンで終わる。サンドラのキャラはかなりいい。

 

このころの映画は火をよく使う。入植者がなだれ込んでくるシーンでも火が多用されており、建物や牧草地がバンバン燃やされているので迫力満点だ。

 

☆4.0。ジョン・ウェインの演技は意外に幅広い。