「セイント・フランシス」(2019年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

アレックス・トンプソン監督によるアメリカのドラマ映画。出演はケリー・オサリヴァン、ラモーナ・エディス・ウィリアムズ、チャーリン・アルヴァレス。

 

 

<あらすじ>

 

34歳、ウェイトレスとして働くブリジットは、日々の生活に追われる毎日を送っていた。子守の仕事に応募して次の仕事を確保しなければいけない彼女は、高級住宅街に住むレズビアンのカップルの6歳の娘フランシスの子守を夏の間だけ引き受ける契約を得た。

 

フランシスはかなり我儘の娘で手を焼くことになった。ブリジットもまた行きずりの相手とのセックスで妊娠してしまい、フランシスへの監視が疎かになり、怪我をさせる不手際を起こした。ギター教室に通えばフランシスそっちのけで講師の男に好意を抱く。

 

中絶を決断したブリジットは、医者に通いながら子守の仕事をしていると、近くに住んでいるシェリルがやってきた。彼女の子供はフランシスに好意を抱いているようだったが、シェリルはブリジットと同じ大学でありながら、1年で中退した彼女を見下しており、まるでメイドのようにこき使った。

 

シェリルへの敵意から、ブリジットとフランシスの間は少し近くなった。それとは逆に、レズビアンカップルのアニーとマヤは、喧嘩が耐えなくなってくる。これがまたブリジットとフランシスが仲良くなるきっかけになった。

 

ギター教室の講師アイザックと肉体関係になるブリジット。しかし彼は思っていたような人物ではなかった。避妊手術の影響で下半身からの出血が続いており、集中力を欠いた彼女はフランシスが池に落ちるのを見逃してしまう。こうしてアニーとマヤに警戒されながらも、ブリジットは何とか仕事を続けた。

 

ある日のこと、みんなで花火大会を見に行く。赤ん坊が泣き出すのでマヤがベンチで授乳を始めると、年配の女性に非常識だと絡んできた。これに対処したのは、ブリジットとフランシスだった。ふたりの仲はどんどん良くなる。一方で、アニーはどんどん感情を害していった。

 

話し合いがもたれ、人種のこと、レズビアンのこと、カソリックのことなどを互いにぶつけ合って何とか互いを認め合うことに成功する。

 

こうして子守として勤めたひと夏が終わった。

 

<雑感>

 

いわゆる多様性のことを描いた作品。この映画はなかなか良かった。普段いわゆるポリコレに否定的なオレだが、世の中には多様な人間がおり、互いに認め合うことは大切だと持っているので、この映画の内容には賛成なのだ。

 

オレが気に入らないのは、人工的に多様性を生み出して、対立を煽っている活動家がいるということ。彼らは対立を煽り、喧嘩腰で補助金を出させ、それを懐に入れようとしている詐欺師だ。ポリコレで映画の役を得て、望まれてもいない芝居をして金を得ている黒人のことも嫌いである。

 

人間が元々多様である事実を利用し、主に税金にたかって生きる人間が増えたのは、大学でそのような学問にもなっていない学問を作ったからだ。女性学なんて学問でも何でもない。あいつらは税金にたかる蛆虫みたいなものだ。

 

あいつらが金を得れば得るほど、世の中には対立が溢れて傷つき苦しむ人間が増える。フェミニストなんてものは全員殺処分するに限る。さすれば少しは世の中も良くなるだろう。

 

☆3.8。だらしない女が主人公だが、中絶して我が子を殺した彼女の方が赤ん坊が泣き止むという描写は良かったな。救いがある。