「Love At First Lie 嘘の代償」(2023年作品)感想 | 深層昭和帯

深層昭和帯

映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

エイミー・バレット監督によるアメリカのスリラー映画。出演はレクシー・スティーヴンソン、グレッグ・クリーク、ケイトリン・チェスナ。

 

 

<あらすじ>

 

不動産会社で働くキャリアウーマンのケイトは、出会い系アプリでアートディーラーのウォーカーと知り合う。優しく魅力的で理想の男性に思えたが、交際開始から間もなく、ウォーカーが高価な絵画をめぐり犯罪集団に追われていることを知る。

 

ケイトの同僚は、ウォーカーがアートディーラーではないことを見抜くが、恋に目がくらんだケイトはなかなか認めようとしない。そうこうするうち、金を貸してくれと申し込まれ、その次は彼女のクレジットカードが不正に使用された。警察がやってきて、ウォーカーの本名がスティーブン・カメルであり、警察にマークされている詐欺師だと教えられた。

 

騙されたと知ったケイトは、警察に全面協力を申し出る。警察と一緒にウォーカーを追い詰める算段を付けるものの、彼はマフィアとも繋がっており、自分にたてついた女をとことん追い詰めて復讐するサイコパスでもあった。

 

それだけでなく、彼に騙された女たちが彼に味方することも多かった。ケイトに接触してきた元恋人のイライザもそのひとりだった。彼女はケイトに協力すると見せかけて、正体がバレそうになると包丁を持ち出した。

 

ウォーカーに捕まったケイトは、口座のパスワードを教えろと迫られた。そこに友人のヴィヴィアンが助けに来て、警察と協力してケイトを助け出すが、ウォーカーには逃げられてしまう。そして彼はまた新たなターゲットを見つけるのだった。

 

<雑感>

 

Lifetimeの新作。女性向けの映像レーベルの作品なので、女性が感情移入しやすいシチュエーションでえ話が進んでいく。活躍するのは全部女性。悪いことをするのは白人男性だ。トランスジェンダーというのは、こうやって追い詰められた白人男性が女性に復讐するための手段と化しているとも言われているな。

 

劇中でケイトと知り合ったばかりのウォーカーが、彼女にいろいろ話を振るのだが、その内容がいわゆる「秘密の質問」の答えになっているものばかりという話が面白かった。「母親の旧姓」「父親の出自」なんかは確かにそうだよなって。日本だと「出身小学校」の校名なんてものもある。怖ろしい話だなって。

 

☆3.0。ここの作品は品質が安定しているので意外と好き。