ニキ・イリエフ監督によるブルガリア・アメリカのドラマ映画。出演はゲイリー・ドゥーダン、サーニャ・ボリソワ、バシャール・レイホール。
<あらすじ>
総合格闘家のアーロン・ハンターは、順調に勝ち続けて有名になり、美しい妻と結婚したが、2戦続けて敗北し、怪我をしてリングに立てなくなるとすべてを失った。妻は家を出ていき、その家も自分のものでなくなった。
心機一転NYに移り住んだ彼はミュージシャンを志すが、ジャナという変わり者で兄とジプシーとしか関わりを持たない女性を好きになり、彼女と兄のために一夜限りの復帰を決めた。ところがその対戦相手というのが、ジャナの兄であった。
八百長ではないかと問題になったが、アーロンは自分のための試合でもあると予定通り戦うことを告げる。試合はアーロンがルールを無視して暴れたためにジャナの兄の勝利になったが、兄が大好きなジャナはアーロンから離れていき、アーロンも病気が悪化した。
しかし、また無一文になってミュージシャンに戻ったアーロンの元に、ジャナと兄は戻ってきた。
<雑感>
ところどころ臭い演出があって(登場人物が観客に語り掛ける)それがあまりよくないが、ジャナのキャラクターに味があってポリコレ要素も気にならず楽しめる作品だった。ジャナと兄は故郷のブルガリアを捨ててNYにやってきた孤独な兄妹だ。
☆3.0。ジプシーという言葉を使っているのは彼らがブルガリアの人間であるため。