「おヤエの女中の大将」(1959年作品)感想 | 深層昭和帯

深層昭和帯

映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

小杉勇監督による日本のコメディ映画。出演は若水ヤエ子、沢村みつ子、香月美奈子。

 

 

<あらすじ>

 

おヤエが女中として働く柴崎家はエリート一家で、子供たちもみな優秀だったが、次男の英二郎が悪童で、おヤエにウソばかりついて悪さばかりしていた。父親の英治はこの次男に手を焼き、おヤエに厳しく監視するよう命じた。

 

縛り付けられて勉強させられた英二郎だったが、遊びたい気持ちは募るばかりで、またしてもおヤエを騙して外に出た。すると街のヤクザに捕まり、身代金を要求された。おヤエはその電話もウソだろうと高を括っていたが、やはり心配になってバーへと向かった。

 

そこで大暴れの末に英二郎を助けたおヤエであったが、英二郎が甘えたことを言うのでこのまま柴崎家にいてはこの子がダメになると、そのまま姿を消した。

 

<雑感>

 

昭和の時代って遊ぶのが当たり前で、勉強しているのはいいところのお坊ちゃんばかりだった。ドラえもんののび太やジャイアンたちのように公園で野球をやっているのが普通で、出木杉君みたいな子は稀だったのだ。それがまぁいまでは出木杉君が当たり前、出木杉君みたいに勉強させられない親は親失格とバカにされる時代に。

 

たった数十年で社会は大きく変わってしまった。親になることのハードルが上がりすぎたことが、少子化の原因なのかも。かといって、もう昭和のいい加減な時代には戻れないし、難しいね。

 

☆3.5。1時間未満の中編作品だから、どんどん消化できるのもいいところだ。