「彼岸のふたり」(2022年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

北口ユースケ監督による日本のドラマ映画。出演は朝比奈めいり、並木愛枝、ドヰタイジ。

 

 

<あらすじ>

 

児童養護施設で育った西園オトセ。ホテルの清掃係として自立の道を模索するオトセの前に音信不通だった母、陽子が突然現れる。オトセは喜ぶが、いきなり金の無心をされる。嬉しさが隠しきれないオトセは初任給が出たら渡せると答えてしまう。

 

ところが陽子は娘の給料の前借を要求するため職場に押し掛けた。あまりの出来事に逆上したオトセは、カッターナイフを取り出して無関係な人間に怪我をさせてしまう。彼女は職場を馘首になった。

 

一方、地下アイドルの広川夢は、望まぬ子を身籠ったままステージに。二組の母子の人生は交錯し、オトセは過去の自分と対峙すべく母が暮らす生家へと向かう。

 

母はやはりろくでもない女だった。だが、母が殺されそうになったとき、オトセは向けられた凶刃を素手で掴み、母を守った。

 

翌朝、その母のために弁当を買ったところ福引券を貰い、1等を当てた。

 

<雑感>

 

基本的にこういう不幸を描いた作品は好きじゃないのだが、最後に小さな幸せがあって、それがすごく効いていたかな。日本映画って、不幸な底辺ばかり描いているイメージ。普通を退屈だと思っているんだろうね。普通でいることは大変な努力の結果なのに。

 

日々のたゆまぬ努力の結果が「普通」。努力を続けられなかった人間がこういう映画で描かれる人間。子供も同じ。「普通」になりたかったら、日々努力。

 

☆3.0。ハンバーグ弁当税込み450円って、高いの? 安いの?