「マルセイユの一夜」(1949年作品)感想 | 深層昭和帯

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フランソワ・ヴィリエ監督によるフランスの犯罪映画。出演はジャン=ピエール・オーモン、マリア・モンテス、マルセル・ダリオ。

 

 

<あらすじ>

 

水夫のエリックはマルセイユの酒場で知り合ったドロレスという女と一夜を明かした。気前のいい水夫は暴漢の餌食になり、刺された挙句に身ぐるみを剥がされ、気が付いたときは病室にいた。警察は夜の女とその紐による犯行だと結論づけた。

 

一文無しとなった彼には身分証明しょうもなく、カナダ総領事館すら相手にしてくれない。ようやく仕事を得た彼はキャバレーでドロレスを探すもどこにもいない。すでに男が彼女を別の街にやっていたのだ。エリックは男たちを見つけて復讐を果たす。

 

エリックがニセの身分証明賞を手に入れ水夫のハンスに成りすませたころ、ドロレスの愛人で暴漢のひとりマルセルがエリックを探し始めた。エリックはついにドロレスを発見する。しかし彼女はエリックを愛してなどおらず、ただの客でしかなかったと認めた。

 

エリックは逆上したが、警官隊に包囲されたと知ると、大人しく観念した。

 

<雑感>

 

カナダ人がフランスで犯罪に巻き込まれる映画。カナダ人が純朴で、フランス人がしたたかというより、マルセイユの暗黒面を知らないお上りさんが悪い連中に騙されたというのはフランスではよくある話なのだろう。

 

字幕はエリクになっていたのだが、カナダならエリックじゃないの? 別作品だが「謝る」が「誤る」になっていたり、今回の翻訳は誤字が多い。

 

☆3.4。ドロレス役のマリア・モンテスは目を見張るほどの美人。