「サーカスの世界」(1964年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

ヘンリー・ハサウェイ監督によるアメリカのドラマ映画。出演はジョン・ウェイン、リタ・ヘイワース、クラウディア・カルディナーレ。

 

 

<あらすじ>

 

マット・マスターズは、全米最大のサーカス団を所有していた。14年前のこと、曲芸師の男が転落死した。彼は妻のリリーが不倫していることに悩んでおり、それが原因で転落死したと思われていた。妻のリリーは娘のトニを残して失踪した。

 

14年経ってトニも大きくなり、一座の花形であると同時にひとりの女性として成熟していた。

 

欧州公演で船が座礁しすべてを失ったマットは、再起をかけてウエスタンショーを始めた。一文無しから再びサーカス団を大きくしたマットは、ついにリリーを見つける。リリーに娘と会ってくれと頼んだが、なぜかリリーは名前を変えてサーカス団に戻った。

 

リリーに元ににもわだかまりがあり、なかなか消えなかった。そんなとき、サーカスの天幕が火事に遭った。必死の消火活動を機に、母娘のわだかまりは解け、一緒に共演するようになった。

 

<雑感>

 

レビューを扱ったミュージカル作品が多く作られた時代があった。それはもう絢爛豪華な作品ばかりで、フレッド・アステアのダンスなどとともに、アメリカの豊かさを見せつけていたものだ。これは推測なのだが、この作品はレビューの系列に属すると思う。

 

豪華絢爛なサーカスや、その天幕を燃やしてしまう演出など、かなり金がかかっていて、そこに西部劇スターのジョン・ウェインを絡めたちょっと風変わりなレビュー作品なのだ。

 

☆3.5。だから見せ場はサーカスのシーンになっている。