「祖国に翼を」(2024年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

カンナン・アイヤー監督によるインドのドラマ映画。出演はサーラー・アリー・カーン、イムラン・ハシュミ、サチン・ケーデーカル。

 

 

<あらすじ>

 

インド人判事の娘ウシャは、英国によるインド支配に疑問を持つようになった。ガンジーに感化された彼女は、会議派の活動家となっていく。彼女らの活動を妨害したのは、英国人に取り立てられているインド人自身であり、ウシャの父親もそのひとりであった。

 

徹底した妨害と弾圧を受けるウシャらは、彼女が子供のころに家にやってきたラジオを使ってインド国民に決起を訴える作戦を思いつく。英国による洗脳装置であったラジオを使って、国民に真実を知らしめ、洗脳を解こうというのだ。

 

彼女らの活動が活発を極めることに危機感を抱いた英国総領事館は、電波を受信して会議派の拠点を炙り出そうと躍起になる。総領事館のやり方が判明し、ラジオを使った決起の呼びかけは使えなくなると思われたが、ウシャは続行を決める。

 

そしてついにアジトが見つかってしまい、英国人に捕らわれた挙句に拷問を受けることになった。インド人は鞭打たれ、殺されていく。捕まった者らは見せしめのために首吊りにされた。

 

ウシャは懲役刑を受ける。その間に英国側だった父は考えを改め、インド独立に理解を示すように心変わりしていた。ウシャが解放されたとき、彼女は英雄のひとりになっていた。

 

<雑感>

 

インド独立を描いた作品。とても愛国的で、支配者である英国人を残虐に描写しているところがとても良い。英国人はいつもドイツ人を残虐に描いているからいい気味である。

 

ガンジーは本来この映画の中の人物像が正しいのだが、日本ではなぜか非暴力の側面ばかりが強調されている。これは大きな間違いで、日本軍が英国人を前線から押し出している間、ガンジーは日本軍を支持している武闘派だった。日本が負けたから方針を転換しただけなのだ。

 

日本が負けたのも、アメリカ人による民間人の虐殺が原因なので、英米というのは本質的に鬼畜なのである。

 

☆4.5。ようやくこうした作品が生まれるようになってきたようだ。