第4話 村上宗隆&周東佑京
<あらすじ>
23歳が背負った侍ジャパンの「4番」 どん底から苦しみを乗り越え放った村上の一打はまさに「運命」に引き寄せられた瞬間だった。日本中が熱狂した準決勝、歓喜の裏側には知られざるドラマがあった。サヨナラのホームを踏んだのは周東佑京。独占インタビューで語った足のスペシャリストとして日の丸を背負うその矜持とは。
<雑感>
WBCのメキシコ戦で決勝打を打ったから良かったものの、あの場面で打ててなかったらと考えると、村上が背負わされたものの大きさがよくわかる。若干23歳であんなプレッシャーを味合わされるのは野球選手ならでは。しかも前年度セ・リーグ3冠王まで背負っている。
そんな選手に、バントの指示を出すそぶりもなく、自由に打たせた栗山監督の采配もねー。もう散々言われつくした話ではあるけども、じゃあ星野仙一が監督だったらどうしていただろうとか考えれば、我慢できずにバントのサインを出してもおかしくないし、山本浩二だったら代打を出していたはずだ。
どうしても逆転しなければいけないあの場面で、大不振の村上を自由に打たせられるのは、王監督くらいじゃないかな。こういう神懸った采配があったから、次期監督の引き受け手がいないんだよな。
嫁とふたりで見ていたときも、「代打じゃないの?」「バント?」ってふたりで話していたものだ。まさか打たせるとは思わなかったし、栗山監督の村上にかける期待の大きさと、試練を与えて育てる強い意志に触れて心臓がバクバクだった。
その期待に応えて打った村上も凄いけどな。
周東佑京のことももちろんよく知らなくて、代走で出た瞬間に嫁に携帯で検索してもらって、解説を聴きながら村上の打席を祈るように見ていたな。あのメキシコ戦は本当にすごかった。