「新造人間キャシャーン」(1973年作品)第25~28話 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

原作:吉田竜夫、総監督:笹川ひろし、制作:タツノコプロ。

 

 

#25 不死身のキャシャーン

 

エネルギーを使い果たして倒れたキャシャーンを、医師のヤービィと恋人ローラが助けた。ヤービィは記憶を失っていたキャシャーンを記憶再現装置にかけ、彼がアンドロイドであることを知った。賞金欲しさにキャシャーンをアンドロ軍団に売り渡そうとするヤービィ。しかしローラはキャシャーンを助けようと決心し、彼を探しに来たルナに協力する。

 

#26 キャシャーンの秘密

 

アンドロ軍団は防衛軍艦隊の母港があるレズリー湾を襲撃するが、キャシャーンに撃退される。作戦は失敗したが、アンドロ軍団はある重要な秘密を手に入れた。逃げ帰ったロボットが映したフィルムは、キャシャーンが人間ではないことを物語っていたのである。ついにキャシャーンはその正体を知られてしまったのだ。

 

#27 消えたMF銃?

 

ルナが高熱を出して倒れ、キャシャーンはある家に彼女の介抱を頼む。そしてこれ以上危険な目に合わせるわけにはいかないと、彼女を置いて一人旅立つのだった。置いて行かれたこと知ったルナは悲しみに沈むが、その家の少女フローラとともに花を育てる日々を送るうち、その悲しみもいつしか消えていく。だが、そこへやって来たアンドロ軍団に、ルナは捕らえられてしまう。

 

#28 怒りの騎馬隊

 

R市に侵攻するアンドロ軍団を食い止めようと向かったキャシャーンは、カールマン一族という馬賊と出会った。彼らはかつて、死を恐れぬ戦いぶりで恐れられていたが、今は戦いを捨て平和に暮らしていた。キャシャーンは一族の若者カルルに村に招かれるが、族長のカベルは戦いに身を置くキャシャーンに早く出て行くようにと言う。

 

<雑感>

 

長らく隠されてきたキャシャーンの秘密がブライキング・ボスにバレてしまう。アンドロ軍団のポンコツどもは、ずっとキャシャーンを生身の人間だと思っていたのだ。ロボットとなると、自分たちと同じように磁場に弱く(そういう設定になっている)、MF銃で死んでしまう。エネルギーも枯渇する。倒しようがあるというのだ。

 

だがちょっとまで、それはお前らの弱点そのままじゃないかという。

 

それはともかく、ロボットであることがバレた途端に人間の態度が豹変して、キャシャーンに敵対的になる描写は子供心にショックだった。なぜみんなのために戦っているキャシャーンを信じないのだろうって。子供は素直である。

 

愛と正義が素直に描かれていたから、子供時代に熱狂して見ていたのだろう。