「新造人間キャシャーン」(1973年作品)第17~20話 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

原作:吉田竜夫、総監督:笹川ひろし、制作:タツノコプロ。

 

 

#17 ロボット子守唄

 

工業都市コンビナー市を手中にすれば、ロボットの生産力は一挙に5倍となる。ブライキング・ボスは、スパイロボット00A号を派遣し、市の大工場内にある機械に、人間の命令に服従しなくなる特殊な電子頭脳を取り付けさせることにする。だが00A号はキャシャーンに追われて磁気研究室に入り込み、大量の磁気を浴びて記憶を失ってしまう。

 

#18 巨象対アンドロ軍団

 

バルチア国のウエーブ市は、国防軍の武器生産を一手に引き受けている重工都市である。ここを叩こうと画策するブライキング・ボスは、ロボット軍団をウエーブ市に送り込む。最初の犠牲となったのは街で興行中のサーカスであった。だが市民は、そのことでサーカスがアンドロ軍団を先導したのではないかと疑う。

 

#19 恐怖のピエロボット

 

若き指導者ルイ大統領の指揮するセントラル国は、アンドロ軍団に対して必死の防戦を挑んでいた。業を煮やしたブライキング・ボスは、ピエロボットを送り込み、セントラル国に重大な被害を与える。これによってルイは、降伏するかあくまでも戦い続けるかの苦しい選択を迫られることになる。

 

#20 死刑台のキャシャーン

 

エネルギー源を豊富に持つユデン共和国を攻略する拠点として、タピト市を攻撃するアンドロ軍団。抵抗するタピト市民に、ブライキング・ボスはロボット1体が破壊されるたびに市民3人の命を貰うと脅迫する。街の指導者バンテス将軍は、市民の命を守るため、ロボットを破壊したのはキャシャーンだと言う。

 

<雑感>

 

アンドロ軍団より平和ボケの方が厄介だという。73年といえば、全共闘世代が暴れまわっていた時代だが、アニメはちゃんと常識を訴えていたのだなって。アニメは子供たちに健全を教えていた。世の中で狂っていたのは、学生運動をやっていた世代だけだった。

 

すぐに弱気になる大人と、敢然と戦う子供の対比が心地良い。オレはこういうアニメを見て育ったのだ。