「新造人間キャシャーン」(1973年作品)第13~16話 感想 | 深層昭和帯

深層昭和帯

映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

原作:吉田竜夫、総監督:笹川ひろし、制作:タツノコプロ。

 

 

#13 裏切りロボット五号

 

人間そっくりに作られたアンドロイド五号は、キャシャーンを油断させて捕えることに成功する。だが、本来ロボットは人間に奉仕するものと考えている彼は、アンドロ軍団と戦うキャシヤーンの勇気によって目覚め、軍団を裏切り彼を助け出す。機械の体に人間の心を持つ者同士として、いつしかふたりの間に友情が生まれる。

 

#14 キャシャーン無用の街

 

アンドロ軍団の侵攻から街の平和を守るため、ハテナイ市の市長は無抵抗服従政策をかかげた。キャシャーンは抗議するが市長は聞き入れず、ブライキング・ボスは市長の政策を知って市民を奴隷のように扱う。そんな生活に堪えかねた人々は怒りを市長にぶつけるが、市長はそれでもなお自分の信念を曲げようとはしなかった。

 

#15 復讐に小犬は駆ける

 

メキシカ市を要塞とすべく狙うブライキング・ボスは、その障害となりそうな火薬研究家のダイナードを葬り去る。しかし、彼が研究していた強力火薬TNBは、ついに見つからなかった。一方、メキシカ市にやってきたキャシャーンは、ダイナードの飼っていた小犬グッピーを拾う。だが、主人と母犬を殺したロボットを憎むグッピーは、キャシャーンとフレンダーになつこうとしなかった。

 

#16 スワニー・愛の翼

 

四方を鋭い岩山に囲まれた自然の要寒、ボルドー王国。ブライキング・ボスはここを自分たちの要寒とすべく攻撃を加えるが、その険しい自然とボルドー決死隊の活動によって一向に戦果が上がらなかった。そこでブライキング・ボスは、スワニーを普通の白鳥に見えるように改造し、決死隊の情報を探らせることにする。

 

<雑感>

 

人間の機械に対する憎悪が激しくなる。一方で戦わずに平和裏に奴隷になることを選択する戦後民主主義者みたいな連中が登場。案の定、降伏した後に待っているのは凌辱と隷属化である。こんなこともわからない非暴力主義者の頭の悪さはアニメ以下である。

 

長期化する隷属化により、人間同士の争いも勃発。さらに、自爆犬を作るなど、鬼畜っぷりを発揮。さらに地雷を使うなど、人間っぽさ全開(実際は設置できなかった)。

 

アンドロ軍団も、よく考えれば人間に隷属化された復讐のためにやっているだけ。一番悪いのは人間じゃないか。こういう展開は70年代っぽい。