「ニュージェネレーション 21世紀の殺人事件」(2023年作品)第1・2話 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

デジタル時代の殺人事件について考察するドキュメンタリー。

 

 

エピソード1 - デジタル・ストーカー

 

マッチングサイトで出会った男女が同居中に突然、女性が姿を消し、その後も家族や恋人に対してメールでの連絡は続く。次第にメールは独占欲に満ちた内容になり関係者を脅迫し始める。送り主が一向に姿を見せないため、警察が送信元を調べると驚くべき人物にたどりつく。

 

エピソード2 - 不気味なI don't Know

 

ジョージア州の法科大学院を卒業し、司法試験に向けて勉強に専念していた女性が行方不明に。彼女が住むアパートの部屋に誰かが侵入した痕跡はなく、失踪事件として捜査が始まるが、数日後にアパートのゴミ箱から身元不明の女性の胴体が見つかる。

 

<雑感>

 

デジタル時代になって、犯罪の、主に証拠に関わる部分が大きく様変わりした。電話だけでなく、SNSで直接リアルタイムでやり取りし、その証拠が残るため、被害者との連絡が途絶えたのがいつなのか、特定しやすくなっている。加害者がなりすましをしていてもすぐに特定できる。

 

犯罪が起こった経緯を分析しやすくなっているのが特徴だ。

 

一方で、そこに従来の証拠に乏しい事件が絡んでくると厄介なことになる。捜査がやりやすくなった半面、立証が困難になる事例もありそうだ。