「レジェンド・アサシン 492人を殺した男」(2018年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

エンリケ・ゴールドマン監督によるブラジルのドラマ映画。出演はマルコ・ピゴッシ、ファビウラ・ナシメント、アンドレ・マットス。

 

 

<あらすじ>

 

田舎町に住む無職のフリオ。「警察官にでもなれ」との周囲の声に促されつつも、愛する恋人と離れ離れになることがイヤで消極的だったが、都会で裕福な暮らしをする叔父の姿を見て、警察官を目指すことに。

 

しかし資格試験までは1年もあり、その間、叔父の仕事を手伝うことになった。しかしその仕事とは、警察官と裏で手を組んだ暗殺だった。知らぬがまま犯罪へと加担してしまったフリオは、罪を犯したことを激しく後悔するが、叔父の説得と大金を手にしたことで戻れぬ道を歩み始めていく。

 

叔父から暗殺者としての矜持を叩き込まれたフリオは、一人前の暗殺者と成功していくが、その裏で罪悪感から悪夢にうなされる日々を過ごしていた。

 

貧しさから抜け出すために始めた暗殺であったが、殺し続けたある日のこと、自分の息子が復讐のために車に轢かれて死んだ。夫が人殺しをしていることに気づいていた妻は夫に何も告げず、次の子供を産んだ。フリオは暗殺者を辞め、家族と暮らし始めた。

 

フリオは1度だけ逮捕されたが、翌日には釈放。罪に問われることはなかった。

 

<雑感>

 

おいおい、実話だったよ。何だこの国。ブラジルは警察が暗殺しているのか? こんな国から移民を受け入れているのかと。マジで移民政策はアカンって。バカじゃなかろうか?

 

凄くシリアスな作品で、フリオの身分は警官ではないのだが、警官の制服を与えられ、警官の裏の仕事を任されていただけだ。そんな仕事をしているために、復讐者に子供を殺されても何も言えない。辞めるしかないのだ。辞めてしまうと、正式な警官ではないために失業。

 

ただし、正式な警官と同じように国に守ってもらえるみたいだ。フリオは釈放されたのちに牧場を持って家族と暮らしているのだそうだ。

 

フリオが請け負う暗殺の仕事は、主に復讐の代行だ。元になった犯罪があるのだが、これがどれも凶悪犯罪ばかり。凶悪犯罪が当たり前のように横行しているので、当たり前のように警察が復讐を代行している。国家がそれを見逃しているというおまけつき。

 

☆5.0。移民政策を推進している知恵遅れ左翼は、バカゆえに自分は被害者にならないと思い込んでいるのだろう。