「キリング・メモリーズ 失われた記憶」(2015年作品)感想 | 深層昭和帯

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ファラド・マン監督によるアメリカのサスペンス映画。出演はイタリア・リッチ、マグダ・アパノヴィッチ、ザック・サンティアゴ。

 

 

<あらすじ>

 

母を殺害した容疑で逮捕された18歳の娘エイプリル。遺体の横で、茫然自失の状態で凶器を手にしていた現場の状況から、犯人で間違いないと警察は見ていた。群がるマスコミも彼女が犯人だと断定する報道を行う中、唯一、弁護士の姉サットンは彼女の無実を信じていた。

 

1年後、精神科病院から一時退院し、裁判を前に当時の記憶を取り戻そうとする中、次々と不可解な出来事が起きる。サットンと夫のグレンが乗る車のブレーキが、何者かによって破壊されており、ふたりは危うく死ぬところだった。グレンは身の危険を察して、義父のオーリーの家に逃げ込んだ。

 

そのグレンが、何者かによって一酸化中毒にされてしまう。エイプリルは怪しい動きを見せており、サットンも彼女を庇いきれなくなってくる。彼女は、殺人があった実家に戻り、記憶を呼び起こそうとしていたが、肝心の場面になるとヒステリーを起こして暴れてしまうのだ。

 

ついに警報機が鳴り、エイプリルは決定的に警察に疑われる。サットンは妹の弁護を外され、お手上げ状態に。そんなとき、グレンが仕事部屋から携帯電話が発見され、マスコミを使ってハッキングをしたところ、ジェーン・ミラーという名前が浮かび上がった。

 

ジェーン・ミラーは偽名で、死んだ母の再婚相手のオーリーがその正体だった。オーリーは精神が不安定なエイプリルを使って妻を殺害。その遺産を手に入れようとしていた。彼は地元の名士だったが投資に失敗。金が必要だった。

 

サットンに気づかれたと知ったオーリーは、彼女を殺そうとするが失敗。警察に捕まり、エイプリルの疑惑は晴れた。

 

<雑感>

 

この作品は、最初からオーリーが怪しかった。そもそも、再婚相手を警察が疑わない方がおかしい。普通は調べるだろうと。そこが現行犯逮捕の難しいところだ。エイプリルは、とにかくヒステリーが酷いのだが、どう考えてもミスリードにしか見えないという。

 

だから、ジェーン・ミラーの名前が出たときに一瞬「?」となるのだが、すぐさま偽名だとバレてしまい、そのあとはオーリーの犯行がわかってしまう。ちょっと残念だ。

 

☆2.9。てれびの2時間ドラマとしては十分に楽しめる。