「地獄のヒーロー」(1984年作品)感想 | 深層昭和帯

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ジョセフ・ジト監督によるアメリカのアクション映画。出演はチャック・ノリス、M. エメット・ウォルシュ、レノア・カスドーフ。

 

 

<あらすじ>

 

ベトナム戦争に従軍していたブラドック大佐は、ベトナムがアメリカ人捕虜を取っていないとの政府証言を信用していなかった。同じ考えのポーター上院議員から依頼を受けたベトナム軍のトラン将軍の屋敷に潜入して、捕虜の居所を聞き出し、そのまま将軍を暗殺した。

 

国外追放になったブラドックはタイに渡り、戦友のタックとともに川を下ってベトナムに潜入。捕虜収容所に入り込む。しかし、すでに捕虜は別の場所に移送されているところだった。ブラドックはトラックを追いかけ、ヘリに乗せると、ベトナム側がウソの証言をしている会見場に乗り込んだ。

 

<雑感>

 

これもまた80年代の作品。米ソ冷戦に勝利しつつあったアメリカはそれこそイケイケのときで、とにかくアメリカ人はみな正直、アジア人はウソつきと決めつけ、それこそやりたい放題だった。これは保守化したことの悪い面だ。そんな時代のヒーロー映画である。

 

主人公を演じているのはチャック・ノリス。00年代にはなぜかネットでミーム化した人物である。80年代的男らしさ、愛国的なものは、00年代にはジョークになっていたのである。まぁそれも仕方がない。やはりこうやって反省を繰り返しながら新しい時代は作られていくのである。

 

☆2.8。B級ヒーローであるが故に、チャック・ノリスは愛されたと言ってもいいだろう。