「サバイブ 極限死闘」(2022年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

マーク・ペリントン監督によるアメリカのスリラー映画。出演はソフィー・ターナー、コーリー・ホーキンス。

 

 

<あらすじ>

 

不安障害を抱える若者たちが暮らす施設の入所者であるジェーンは、退所の日を迎えようとしていた。しかし、ジェーンは実家へ向かう飛行機の中で薬物自殺するという計画を立てていた。退所当日、施設の医師から電話がかかってくる。どうやら自殺計画に気づかれたらしい。

 

それでもジェーンは搭乗後に機内のトイレに入り、薬物自殺を試みるが、飛行機は緊急事態に見舞われ、そのまま雪山に堕落した。ジェーンは奇跡的に命拾いをする。そしてもう一人の生存者ポールと雪山を下ることを決心する。

 

断崖絶壁や雪山に苦戦しながら1日を乗り切り、ジェーンとポールは順調に山を下りる。ところが途中でポールが足を負傷してしまい、動けなくなった。自殺用に取っておいた鎮痛剤をポールに与え、必ず迎えに来るからと独りで下山するジェーン。

 

誰かのために生きたことがない彼女は必死に下山して無事に救助される。家族と面会を果たした彼女は、ポールが遺体で発見されたことを知り涙する。

 

<雑感>

 

生きるための心の支えを得たという話なのだが、誰かの心の支えになっただけで死んでしまったポールが哀れでならない。こういうためにする脚本はどうかと思うね。なんか、面白い作品がなさ過ぎて文句ばかり付けているけれども。

 

ポールは、「すごい! 川が見えた!」と大喜びした後で脚を滑らせて滑落、動けなくなってしまうのだが、この見事なフラグの立て方、ポールの表情には感服した。ポールが喜んだ瞬間に「あ、こいつ死ぬフラグじゃん」ってわかるもんな。

 

☆2.9。妙に映像が綺麗なんだよね。ポールの笑顔にアーメン。