「ダイ・ハード3」(1995年作品)感想 | 深層昭和帯

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ジョン・マクティアナン監督によるアメリカのアクション映画。出演はブルース・ウィリス、ジェレミー・アイアンズ、サミュエル・L・ジャクソン。

 

 

<あらすじ>

 

妻のホリーと別居中のジョン・マクレーン警部補は、爆弾魔のサイモンからの電話で、命令ゲームなるものをやらされる。黒人街で「黒人が嫌いだ」と書かれたプラカードを看板を背負っていると若者たちに半殺しにされた。彼を助けたのは、ゼウスという黒人だった。

 

サイモンはさらに命令を下す。問題に答えられないと爆弾が爆発するゲームに神経をすり減らしていくジョンとゼウス。FBIとCIAの合同捜査本部は、サイモンの本名がピーター・グルーバーだと突き止める。彼は、ハンス・グルーバーの兄だった。

 

グルーバーらは連邦準備銀行を襲撃して金塊を奪う。ジョンとゼウスは、グルーバーが出す難問を解きながら子供たちを守ろうとする。だが、狡猾なグルーバーは巧みに偽物を使い、ジョンと警察を欺いていく。ジョンとゼウスは、彼らの船を突き止め乗り込むが、この船こそ本物の爆弾が仕掛けられている本命だった。ジョンとゼウスは捕まって爆弾の横で縛られた。

 

ジョンらは何とか拘束を解いて脱出を図る。グルーバーは、金塊を船ごと沈めると宣告していたが、ジョンは信じていなかった。警察はグルーバーの脱出用ヘリを急襲。ジョンは電線を撃ってグルーバーのヘリを墜落させた。

 

<雑感>

 

この作品は、第1作の監督に戻り、まるで第2作がなかったかのようにNY市警に舞台を戻し、さらに妻ホリーとは相変わらず別居状態に戻されている。クリスマスアクション映画でもなくなり、第1作の監督がお約束を破ってきた。

 

大きな変更点としては、「世界一運の悪い男」だったはずのジョンに、偶然知り合った黒人の相棒ができる。孤独に追い詰められ、自力で脱出する「ダイ・ハード」の魅力が大きく削がれている。悪くはないし、ふたりの関係性もいいのだが、ジョンの立ち位置がわかりづらい。

 

☆3.6。もちろんアクション映画としては最高の部類だ。ヘリはミニチュアの合成である。