「メタリックルージュ」(2024年冬作品)第3話 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

総監督:出渕裕、監督:堀元宣、制作:ボンズ。

 

 

エピソード3 - 境界の街

 

火星のウェルズタウンに辿り着いたルジュとナオミ。この町にあるネアン居留地にインモータルナインの一人“幻影のヴェルデ”がいるらしい。しかし、居留地には関係者以外は入れない。二人はレストランで作戦を話し合うが、ふとしたことから口論となり、ルジュが店を飛び出してしまう。一人町をさまよう彼女は同じバスに乗っていた医師の『アフダル・バシャール』と、その助手であるネアンの少年『リオン』と出会う。居留地内で働いている二人の協力で潜入に成功するルジュ。彼女はそこで人類に差別され、虐げられているネアンたちの現実を知る。そんなルジュの前に現れる〈CFN(ネアン自由評議会)〉と名乗る者たち。そのリーダーである『ユバル』はルジュに対し、ネアンの希望になって欲しいと言う。

 

<雑感>

 

そういえば、当たり前のことすぎて描くのを忘れていたが、劇中に出てくるアジモフ・コードというのは、SF作家のアイザック・アジモフが考えた「ロボット3原則」のこと。

 

アジモフの時代、ロボットは人間に代わって労働を行う奴隷として考えられていた。白人たちは奴隷の反乱を恐れる。そこで、ロボットが人間に一切の危害を加えないように、あらかじめロボットが反乱を起こさないようにコードとして組み込むことにした。

 

アジモフの死後、AIが急速に発達して、人間の能力をはるかに凌駕する知能を持つロボットが現実的なものになった。AIが心を持つのはむしろ当たり前のようになり、その人間以上の知能を持ったロボットと、ロボットを奴隷前提として生み出していた時代の「ロボット3原則」をテーマに創作してある。