「用心棒の男」(2015年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

サミュエル・エンリケス監督によるベネズエラのアクション映画。出演はグスタボ・ロドリゲス、フランク・スパノ、ジョージ・アクラム。

 

 

<あらすじ>

 

大富豪ディエゴが自宅で何者かに殺害された。警察が駆けつけると、現場にはディエゴの他に、息子カルロス、身元不明の男女の計4人の遺体があった。さらには金庫が開けられ、中からカバンが持ち去られた形跡もあった。

 

警察はディエゴの用心棒ディマスを容疑者として、彼の行方を追っていた。ディマスは刑務所で2年を過ごした元警官で、ディエゴに拾われ用心棒となった。だがある日、これからは自分の人生を歩んでほしいとディエゴに突然解雇され、何があっても守って欲しいと、カバンを託される。

 

<雑感>

 

時系列がバラバラで、カバンを巡って何が起きたのかを描いている。ディマスはかなり早い段階で殺されており、死に際に何があったのか回想する体裁だ。この内容がかなり悪い。

 

ディマスの回想なのだから、ディマスが見たことしか映画に出してはいけない。ディマスが見ていないことまで描くと、彼の回想シーンにならないからだ。それなのに、彼がいなかった場面まで、そして知りようがなかった場面まで描いてある。これは脚本上よろしくない。

 

そして回想シーンすら時系列がバラバラになっている。これもよろしくない。死に際に人生を後悔しているのに、面白おかしく自分の経験を並べ替えるはずがない。

 

☆2.0。この映画は相当ひどい。