「パラミドロ」(2021年作品)感想 | 深層昭和帯

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ラウル・セレッソ、フェルナンド・ゴンザレス・ゴメス監督によるスペインのホラー映画。出演はラミロ・ブラス、セシリア・スアレス、パウラ・ガジェゴ。

 

 

<あらすじ>

 

怪我で闘牛士を引退した中年男・ブラスコは、ライドシェアで日銭を稼いでいた。この日、訳ありな様子の母娘とメキシコ人女性の3人を乗せる。その途中で何かが墜落しているのを発見。メキシコ人の娘マルタが道端にあった気持ち悪い物体に触ろうとして物体から伸びてきた針に刺された。

 

やがて彼らは峠越えの途中で傷を負った女性ハイカーに遭遇し、病院へ運ぼうとする。ところがその女性は怪物に変貌して、母親を襲撃した。ブラスコは母娘を連れて山の中へと避難。すると徐々にマルタの様子がおかしくなってきたので、母親がナイフで指先から蟲を掻き出して応急処置をした。

 

女性ハイカーは完全に怪物へと変貌。母は娘を逃がすためにひとりで立ち向かうもすぐにやられてしまう。ブラスコは娘だけ連れてバンで脱出。ガソリンが漏れていたので途中で駐車中の車から盗む。いったんは引き離したもののその際に追いつかれてしまう。怪物を轢き殺してさらに脱出するが、今度は母親が怪物になって襲いかかってきた。

 

ブラスコは闘牛士の要領で母親と対決。最後は娘が母を刺殺した。母親の体内から這い出てきた蟲は、焼き殺した。

 

ブラスコとマルタは、近くのレストランに逃げ込んだ。だがすでにそこは怪物だらけになっており、マルタも怪物へと変貌する。

 

<雑感>

 

これはなかなか見応えのある、ハリウッド並のホラー映画。スペインの映画のレベルは高い。しかも表現がストレートで好感が持てる。この作品も、往年のクリーチャーものの王道に、スペインらしさを盛り込んだ素晴らしい作品だった。

 

そういえば、飽きられたせいなのか、ハリウッドの逆にこういう作品が減っているかも。未知のなんだかわからない怪物に感染する系の作品ってなくなったものな。

 

☆3.8。ブラスコはずっと喋っていてかなりうるさいが、あまり気にならないほど面白い。