「豹/ジャガー」(1968年作品)感想 | 深層昭和帯

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セルジオ・コルブッチ監督によるイタリア・スペインの西部劇映画。出演はフランコ・ネロ、トニー・ムサンテ、ジョヴァンナ・ラッリ。

 

 

<あらすじ>

 

激動の革命に揺れるメキシコ。コワルスキーは傭兵としての腕を見込まれ、富豪のガルシアからメキシコから移送する銀の護衛を任される。しかし鉱山はすでにパコ率いるメキシコ革命軍が占拠していた。

 

ライバルの殺し屋カーリーがガルシアに雇われたため、用済みとなったコワルスキーはパコに取り入り革命軍側につくことに。執拗に彼らを狙うカーリーらを煙に巻きながら、各地で転戦を続けるパコとコワルスキーたち。

 

だがその結果、政府軍をも敵に回してしまった彼らは激しい戦闘の末、遂に壊滅する。半年後、ピエロに身をやつしたパコの前に、カーリー、そしてコワルスキーが現れる。カーリーとパコは、闘牛場で決闘をする。結果はパコの勝利。だが、懸賞金のかかったパコは連行されてしまう。

 

コワルスキーは、パコでひと稼ぎするつもりであったが、彼自身にはもっと多額の懸賞金が掛かっていた。パコとコワルスキーは銃殺刑になる。執行間際のこと、羊の群れが解き放たれ、そのどさくさに紛れてふたりは脱出。賞金だけを手に入れた。

 

パコとコワルスキーは、金を分け合ってそれぞれの道に進んでいく。

 

<雑感>

 

マカロニウエスタン。国家を憂い、革命に身を投じるパコと、金のためだけの行動するコワルスキーの対比が単純明快でわかりやすい作品。マカロニウエスタンはこれくらい単純でいい。

 

☆3.5。この爽快感がたまらない。