「エイリアンVS.プレデター」(2004年作品)感想 | 深層昭和帯

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ポール・W・S・アンダーソン監督によるアメリカのSF映画。出演はサナ・レイサン、ラウル・ボヴァ、ランス・ヘンリクセン。

 

 

<あらすじ>

 

実業家のチャールズ・ビショップは、南極にピラミッドを発見した。さっそく砕氷船に乗り現地に向かうと、熱源の下に巨大ピラミッドを確認、中に潜入する。するとおびただしい人骨を確認した。時を同じくしてプレデター軍団も到着。産卵中のエイリアンと交戦になる。

 

三つ巴の争いは人間が圧倒的に不利だった。虐殺されていく人間。探検家のアレクサとセバスチャンは何とか生き延び、ピラミッドの奥へと逃げるように進んでいく。そこにはプレデターたちが神と崇められた痕跡があった。彼らは古代の地球に飛来し、ピラミッドの建設方法を教えたのだった。

 

エイリアンは、戦闘民族プレデターの狩りに利用されていた。それが勇気を示す儀式になっていたのだ。アレクサは、プレデターに戦士として認められ、力を合わせてエイリアンの女王と戦うことになった。激しい戦いは、アレクサとプレデターが勝者となった。

 

アレクサは戦死の証である槍を授けられた。だがそのころ、プレデターの母船には新たなエイリアンが生まれつつあった。

 

<雑感>

 

「エイリアン」はその独特なデザインから「特別なキャラクター」というイメージがあったものだが、続編が多く作られてくると徐々にその意識がなくなっていった。そのためにこうした企画が作られたわけだ。最初の「エイリアン」や最初の「プレデター」が好きな人間にとっては不本意ではあるが、そうはいっても見たくなるのが人情というものだ。

 

作品は正直それほど良くはない。緊張感に欠ける演出、大きな音で脅かすだけの演出は失笑ものである。ポール・W・S・アンダーソンは「バイオハザード」の監督で、ベタな演出が持ち味だから仕方がないのだが、もっと特別な何かを持った監督が同じ企画をやっていれば、内容は随分と変わったはずだ。

 

☆3.6。でも悪くはない。アクション映画の定石は押さえてある。