「ザ・プレデター」(2018年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

シェーン・ブラック監督によるアメリカのSF映画。出演はボイド・ホルブルック、トレヴァン・ローズ、ジェイコブ・トレンブレイ。

 

 

<あらすじ>

 

傭兵のクイン・マッケナは、メキシコのジャングルで墜落したUFOを目撃する。乗員らしき異星人のマスクなどを証拠として持ち帰ったところ、プレデターの存在を隠匿する政府によって身柄を拘束されてしまった。だが、すでにクインは証拠品を荷物として家族の元に送っていた。

 

荷物を開封したのはクインの息子のローリーだった。ローリーは彼らのヘルメットを起動させてしまったために、プレデターに居場所を知られてしまった。それを護送車の中で知ったクインは、はみだし者の退役軍人ルーニーズと手を組み、危険が迫っているとわかったローリーの救出に向かった。

 

プレデターを研究するスターゲイザー・プロジェクトは、生け捕りにしたプレデターの研究を行っていたが、ローリーの交信に反応して覚醒、施設を脱走してしまった。プロジェクトの責任者ケイシー・ブラケット博士らが急ぎ追いかける。そこにクインらも加わり三つ巴の争いになってしまった。

 

なんとしてもローリーを助けたいクインは、必死にプレデターに応戦。しかし窮地に追い込まれる。そこにやってきたのは、プレデターの進化家であるアルティメット・プレデターであった。強いものを狩り、存在を進化させていく彼らは、あっという間にプレデターを殺してしまった。

 

アルティメット・プレデターは、強い者、賢い者しか襲わず、究極系に進化した存在だったため、クインらはまったく相手にされない。彼が狙ったのはなんとクインだった。クインは発達障害を持っていたが、天才的な知能を有していたのだ。

 

ローリーを守るために、スターゲイザーとルーニーズは休戦してともに戦うものの、まったく歯が立たず次々に殺されてしまう。決死隊が飛び立とうとする円盤を阻止し、クインは息子を救うべく戦い、ついにアルティメット・プレデターを倒した。

 

その後、クインは軍に復帰し、ルーニーも言語解読班の一員としてスターゲイザーに雇われた。そしてクインが発見した宇宙船の残骸の中から、最初に地球にやってきたプレデターの装備品を回収するのだった。

 

<雑感>

 

この作品は初見。世間の評価は知らないが、なかなか面白かった。80年代からとんでもなく発達した映像技術に驚くばかりであった。もちろん、最初のプレデターも素晴らしいけれども。

 

70年代80年代に大ヒットを記録して続編が作られていった作品は数多いが、「ロボコップ」は上手くいったとは言い難く、「エイリアン」は3までは面白かったがその後はボロボロ。「スター・ウォーズ」はジョージ・ルーカスの手を離れて下振れしまくり。

 

そんななかでは「プレデター」の続編はどれもよくできているのではないか。続編になると話が複雑化したり、矛盾が発生したり、脚本家や監督の能力に差が出たりで上手くいかない場合が多いのに、話が単純でアクションが多めになるせいか、「プレデター」はどれもそこそこの出来を保っている。

 

☆4.5。もちろん「プレデター」の名を冠したバッタものは別である。