「進撃の巨人」(2013年春夏作品)第21話~23話 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

監督:荒木哲郎、原作:諫山創、制作:WIT STUDIO。



第21話 鉄槌―第57回壁外調査 (5)―

捕縛から逃れた女型の巨人の操縦者は、執拗にエレンを追いかけ、追いつけないとみるやまたしても巨人化した。エレンを守っていたリヴァイ班は全滅。怒りに任せてエレンも巨人化した。しかし格闘術において劣るエレンは女型に敗北を喫し、喰われてしまった。応援に駆け付けたミカサは、女型の巨人の動きを止めたものの、硬質化の能力に苦戦した。

第22話 敗者達―第57回壁外調査 (6)―

エレンを口に含んだまま走っていた女型の巨人に、リヴァイとミカサが同時に斬りかかり、エレンを救い出した。調査兵団は退却し、人々の大きな失望を集めた。作戦の失敗によって、調査兵団の威信は失墜し、エレンの駐屯兵団への引き渡しが決定した。

第23話 微笑み―ストヘス区急襲 (1)―

憲兵団のアニはずっと体調が悪く塞いでいた。彼女は格闘術を教えてくれた父のことを思い出しながら仕事に就いた。そこへアルミンがやってきて、エレンを逃がすのを手伝ってくれと頼んできた。アニはこれを受け入れ、脱出を導いた。その日、道路には誰もおらず、エレン、ミカサ、アルミン、アニは地下道に辿り着いた。だがアニは中に入ろうとはしなかった。彼女は女型の巨人だったのだ。

<雑感>

ちゃんと爪のついた指輪を用意してるよね。漫画を読み込んだりアニメを何度も視聴している人にとってはいまさらだろうが、質より量をこなしながらパッと何かを掴むのを楽しみにしているオレのようなのは、こういう細かく伏線を張って、のちにほぼ回収している漫画やアニメは驚き以外何物でもない。投げっぱなしの作品がこれだけ多い中で、創作の執念を感じる作品に出会えるのは喜びだ。

それに、細かい表情もしっかり描き分けてあることにも驚く。アニを騙して誘い込むところでミカサとエレンが顔を見合わせるところなども、あまり大げさに描き分けるわけにもいかず、微妙な作画で表現すべきことだけ伝えている。こういうのは原作がないと無理な部分だ。

漫画の最終回は読んでない。だからアニメはすごく楽しみなんだ。