「進撃の巨人」(2013年春夏作品)第17話~20話 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

監督:荒木哲郎、原作:諫山創、制作:WIT STUDIO。



第17話 女型の巨人―第57回壁外調査 (1)―

壁外での索敵活動は開始された。だが通常の巨人に交じって女型の巨人が出現。アルミンは女型がエレンを探しているのではないかと推測した。女型と交戦中、ライナーが捕まった。彼は頭を潰されたように見えたが窮地を切り抜け、アルミンを救った。だが直後、女型はアルミンの予測を聞いたかのようにエレンのいる場所へ走っていった。

第18話 巨大樹の森―第57回壁外調査 (2)―

女型の巨人出現によって索敵陣形を崩された調査兵団は、エルヴィン団長の指示で調査兵団を巨大樹の森に導き、森の外側で監視活動をさせた。巨人が集まってきたが、多くは森には入ってこず、女型の巨人だけがエレンを追いかけて森深く分け入り、リヴァイ班めがけて突進してきた。

第19話 噛みつく―第57回壁外調査 (3)―

巨大樹の森に女型の巨人を誘い込んだリヴァイ班は、後列の隊が次々にやられていくのを黙って見過ごし、前へ前へと進んだ。耐え切れなくなったエレンが巨人になって戦おうとするのをリヴァイは止めなかった。エレンは索敵陣形を練習に挑む前に、ハンジによる巨人化実験に付き合っていたが、そのときに自分に向けられた殺意と、その殺意を押し殺して自分を信じてくれた仲間の期待に応えるべく気持ちを押し殺した。森の奥では、エルヴィン団長が罠を仕掛けていた。多くの杭が女型の巨人に打ち込まれ、生け捕りにされた。

第20話 エルヴィン・スミス―第57回壁外調査 (4)―

調査兵団の中に巨人化する者がいると見抜いたエルヴィン団長は、誰にも作戦を知らせずに女型巨人の捕獲に成功した。その考えは、森の外側で監視任務に就いていたアルミンやジャンも気づき始めていた。女型巨人の中にいる人間を出そうとしたところ、巨人は硬質化の能力を使った。さらに叫び声をあげると、巨大樹の森の外で徘徊していた巨人たちが一斉に動き出した。巨人たちは女型の巨人に突っ込んでいき、その肉を喰らった。スミスは撤退命令を出した。女型の巨人は食われてしまったが、うなじに隠れている人間を見失ったエルヴィンは、リヴァイにガスと刃を補充させた上で班との合流をさせた。そのとき、リヴァイ班は何者かに襲撃されていた。

<雑感>

17話でライナーがアルミンの想像の根拠を問い質すところなども、漫画的な説明シーンのように見せながら情報開示してるんだよな。上手い。アニはちゃんとライナーのメッセージを読んでるもんな。

まさか「なぜそう思った?」と聞き返す奴が情報収集しているとはなかなか見抜けない。漫画に慣れていると逆に疑問に思わなかったりする。ジャンプ漫画なら全部科白で言わせているところだ。

女型の巨人出現から捕獲、巨人による捕食まで息も尽かさぬ展開でさらに中の人との戦闘が開始される。少年漫画はこうでなきゃいけない。絶望的な状況でも信頼や友情、それに多くの人物を物語描写も入っている。なかなかこれだけの作品は生まれないものだ。

巨大樹の森の中の展開も、何度見ても面白い。