「攻殻機動隊 S.A.C.」(2002年秋作品)第17・18話 感想 | 深層昭和帯

深層昭和帯

映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

監督:神山健治、原作:士郎正宗、制作:Production I.G。



第17話 未完成ラブロマンスの真相 ANGELS’SHARE

英国出張中の荒巻大輔と草薙素子は、銀行とマフィアの癒着問題に巻き込まれた。ところがこの癒着には警察も絡んでいた。荒巻はマフィアに人質にされたが、警察が人質事自分たちを殺すつもりだと聞き、荒巻の作戦で銀行を脱出することに同意した。荒巻は英国警察の裏をかき、脱出すると見せかけて行内に隠れ、素子が迎えに来るのを待った。こうして英国警察の不正は暴かれた。

第18話 暗殺の二重奏 LOST HERITAGE

荒巻課長の陸自時代の戦友辻崎の息子が、公安9課が追う事件の重要参考人に挙げられた。中国の外務次官暗殺計画の容疑者であった。沖縄の真実を巡る秘密を知ったことで母親の死について復讐心を持った辻崎は、息子の脳に自分の記憶を上書きして中国外務次官を殺そうとしていた。戦術理論のプロである辻崎は、狙撃と見せかけてナイフによる暗殺を企てた。それは素子が防いだものの、彼は花束に仕掛けた爆弾を爆破させた。

<雑感>

19年前にこんな面白いアニメを作っていたのに、なぜこうダメになっちゃったものか。それとも、面白いアニメが作られる頻度はそれほど変わっておらず、駄作が増えて良作が少なく見えるだけなのだろうか。2021年の秋アニメは酷い有様だわ。「平家物語」に頑張ってもらわないとな。

第18話は、母の仇と息子の口を使って情報開示した後で、実はその記憶は父のもので、母とは沖縄戦の犠牲者だと情報を上書きするアイデアが面白い。よく使われるものだがとても鮮やかに決まっていた。17、18話は、荒巻課長にまつわる逸話であった。