「攻殻機動隊 S.A.C.」(2002年秋作品)第19・20話 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

監督:神山健治、原作:士郎正宗、制作:Production I.G。



第19話 偽装網に抱かれて CAPTIVATED

ロシア系マフィアの誘拐グループ「目隠しイワン」に、政治家の娘が拉致された。実行犯は元特殊工作員の愛国主義者。だが彼女はマフィアの抗争に巻き込まれ、ロシアとのパイプを持つ議員の娘の名が入ったリストを掴まされていただけだった。パイプを失いたくないロシアは、誘拐犯を見捨てた。

第20話 消された薬 RE-VIEW

笑い男事件に厚生省が関係していることが明らかになりつつあった。しかし荒巻課長は捜査に慎重だった。サリンジャーの線から追いかけていたトグサは、素子の許可を得て独自に捜査することになった。厚生省を調べたところ、村井ワクチンの不認可とそのファイルが失われていることに気づいた。電脳硬化症の特効薬として期待された村井ワクチンだったが、ナノマシン治療を推す学会に認められる不認可となった。ところが博士の死後、一転して治験が始まった。公表されていないその治験について告発しているのは、ヒマワリの会という団体であった。ファイルは彼らが持っていた。接種者リストには有名人の名がたくさんあり、さらにワクチン否定派のトップが村井ワクチンの接種を受けていた。その人物がリストをリークした本人だった。ファイルはコピーされたもので原本ではない。トグサは乗り込んできた厚生省の武装集団に撃たれてしまった。

<雑感>

笑い男事件はやはりサリンジャーが関係していたか。トグサと同じタイミングで気づけたな。そしてついに事件の真相に迫る情報開示がなされる。この部分のサスペンスにはワクワクするな。19年遅いけれども。

それにしても厚生省は利権まみれだよな。コロナウイルスですら利権になってしまう。その利権も国内に還元されるならまだしも、ほとんど海外のメーカーに流れて、日本人ははした金を中抜きしているだけ。どうしてこう無能な人間ばかりになってしまったのか。