「20世紀少年 最終章 ぼくらの旗」(2009年作品)感想 | 深層昭和帯

深層昭和帯

映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

堤幸彦監督による日本のSF映画。出演は唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子。

 



<あらすじ>

奇跡の復活により世界を掌握した「ともだち」だったが、彼の支持者は彼の本当の友達ではなく、孤独な日々を送っていた。それでも支持者を友達だと信じる彼は、自分を支持しない人間を塀の外に追い出し、抹殺する計画を立てていた。かつてケンヂと一緒に戦った真の友達グループとカンナは、この計画を阻止するために動き始めていた。

そんなおり、カンナの行方不明になっていた母キリコが見つかった。キリコは将来「ともだち」によって毒ガスが散布されることを知り、密かに解毒剤を作っていたのだった。さらにケンヂも復活。勢いづいた反「ともだち」派は、教団の毒ガス散布ロボット内に侵入して「ともだち」を追い詰める。そして「ともだち」はついに仮面を脱いだ。

それはフクベエだった。だがケンジは彼がフクベエではないことを知っていた。彼は死んだフクベエの代わりにフクベエを演じていたカツマタだった。誰もがカツマタとフクベエを完全に取り換えて記憶していた。同窓会で再会したカツマタは、やはり自分がフクベエとして記憶されていたことを受け入れるしかなかった。

カツマタは撃たれて死んだ。しかしケンヂはこれで終わったとは思っていなかった。「ともだち」が開発していたタイムマシンを使い、少年時代に戻ったケンヂは、万引きの一件のことをかつての自分に謝らせ、自分も謝罪して歴史を書き換えた。

<雑感>

こうして歴史は書き換えられて終わる。第1章がピークでそのあと徐々にパワーダウンしたのは痛かった。カンナ役の女の子にインパクトがなかったのがいたかったな。ケンヂの友人たちは完璧な配役だったのに。ラストもちょっと。

☆3.5。だけどそこそこ大掛かりで意欲的な映画化作品だった。