「20世紀少年 第1章 終わりの始まり」(2008年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

堤幸彦監督による日本のSF映画。出演は唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子、平愛梨。

 



<あらすじ>

大阪万博の前年、小学生のケンヂ、オッチョ、ユキジら仲間たちは秘密基地に集まり毎日楽しく遊んでいた。ヒーローに憧れるケンヂは、「よげんの書」を書いて、未来の日本で起きる出来事を夢想しながら自分がヒーローになることを思い描いていた。

月日は経ち、ケンヂは大人になった。コンビニ経営をしながら失踪した姉の子カンナを育てる日々。そんな彼の周囲で事件が起こり始めたころ、世間では「ともだち」と呼ばれる教祖をいただく新興宗教が流行り始めた。同時に世間では様々な事件が勃発する。カンナを抱きしめるケンヂは、起こる事件の数々に覚えがあった。それは自分が書いた「よげんの書」と内容が一緒だったのだ。

かつての友人たちを訪ね歩き、ケンヂは謎の解明に乗り出す。ところが「ともだち」はそうなることを予見していたかのように、ケンヂたちをテロリストに仕立て上げてしまった。絶大なる力を持つ教祖の言葉に、多くの人間が惑わされていく。

ケンヂは、「ともだち」がかつての仲間のような気がしていた。ところが子供のころの記憶は不鮮明で、それが誰だったか思い出せない。誰かいたはずだが、それが誰なのかまるで思い出せないのだった。そうこうするうちに、「よげんの書」で定められた世界滅亡の日、2000年12月31日がやってきた。

その日、東京に巨大なロボットが出現。細菌ガスをまき散らしながら人間を殺していくのだった。

<雑感>

この作品は原作を知らないまま劇場で鑑賞、その後定期購読していた美術系雑誌でしつこく宣伝させるので原作を購入、以後すべて劇場鑑賞したはずだ。感想記事がなかったので、DMMテレビで再視聴したついでに追加することにした。アマゾンプライムは放置である。

当時はそれほど邦画の評判は悪くなかったはずで、邦画の興行収入が洋画を超えた時期の作品だったはずだ。オレも当時はよほどの話題作しか洋画の劇場鑑賞などしなかった。音楽も映画も日本のものを楽しんでいた時期だ。その後、日本映画界は左翼まみれになって自爆していく。

☆4.0。漫画が強烈だったのと、劇場版は第3作目がイマイチだったせいで評判はそこそこだが、オレは正直好きな作品だ。