「DEATH NOTE デスノート」(2006年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

金子修介監督による日本のサスペンス映画。出演は藤原竜也、松山ケンイチ、香椎由宇。

 

 

<あらすじ>

警察官の父を持ち正義感の強い夜神月は、日本では法で裁けない人間がたくさんいることに大きな不満を持っていた。司法長官になって現状を替えようと受験勉強にいそしんでいた彼は、あるときデスノートと書かれた1冊の黒いノートを拾った。そこには死神のルールが書かれている。冗談だと思い死刑囚の名前を書き込むと、翌日その死刑囚は本当に死んでいた。

ノートの力が本物だと気づいた夜神月は、法で裁かれない悪人の名前を次々にノートに書きこんで殺害していく。やがて彼はネットで殺人者からつけられた仇名である「キラ」と呼ばれるようになった。夜神月はリュークと名乗る死神と出会い、ノートに書かれているルールがすべて事実だと確信した。だが、それで殺人を止めることはなく、彼はルールを逆手にとって犯罪者を捌き続けた。

キラは世界の救世主と呼ばれるようになった。一連の事件に頭を悩ませていた政府は、世界的な名探偵であるLに協力を求めた。Lは日本のマスコミに対し、キラの臨時番組で重大な情報を伝えると予告した。気になった夜神月は番組に出演していたLの名をノートに書きこんで殺してしまう。ところがこれはLによる罠であった。Lはキラを挑発するが、今度は殺せない。

番組は事前情報と違い関東ローカルでしか扱っておらず、これによりLはキラが日本の関東地区に住む人間で、直接手を下さなくても名前だけで人を殺す能力があると見抜いてしまったのだ。さらにLは殺しが集中する時間から、キラが大学生であることを突き止めた。この事実を覆そうと焦った夜神月が殺人の時間を細かく書き込みアリバイを作ろうとすると今度は殺人の時間を操れることを知る。

さらにキラの能力が自国に及ぶことを恐れたFBIまでがキラの捜索に関与してきた。追い詰められた夜神月に対しリュークは、寿命の半分と引き換えに相手の名前がわかるようになる「死神の目」の取引を持ち掛けるが、あくまで自分の能力に自信を持つ夜神月はこれを拒んだ。一方でキラの能力が明らかになるにつれ捜査本部には不安が渦巻いた。最終的に捜査陣は死を恐れない6人に委ねられた。

6人の捜査員たちは、Lの力を認めつつも安全なところから指示を出すだけの彼を信頼しかねていた。そこに本物のLがやってきて捜査に加わった。そして夜神月を調べるために彼の部屋に監視カメラを設置する。リュークと取引してカメラの位置を把握した夜神月は、Lの挑戦を受けるかのように小型テレビをポテチの袋に隠して勉強するふりをしながら起きたばかりの事件の犯人を殺す。

こうして疑いの晴れた夜神月は、恋人の詩織とFBI捜査員の恋人ナオミを次々に殺害。悲劇的な状況に耐えられなくなった男を演じて父を説得、捜査員に加わりLに接近することに成功した。

そのころアイドルの弥海砂はストーカーに殺されようとしていた。助けを呼ぶ彼女の目の前でストーカーの男は心臓発作で死亡。彼女の前にデスノートが降って来るのだった。

<雑感>

漫画の実写版がなかなかファンの要求にこたえられない完成度にとどまるなか、「DEATH NOTE デスノート」はかなり良く出来ており、興行的にも成功していたはずだ。面白くなければオレが何度も観ているはずがない。実写版を視聴したのちにアニメ版も観たが、内容は端折ってあっても藤原竜也と松山ケンイチの演技の魅力で独自の地位を築いていたものだ。

☆5.0。藤原竜也が癖になる。