さて季節を春に戻します。銀河の色彩・画像処理については、皆さんに教えていただいたように
①彩度を上げるためには明度を下げる必要がある、暗いほど色が濃くなる
②露出時間は正義、増やすと構造だけでなく発色もよくなる、また暗い空は発色が良い
という2点に留意してきました。そこそこ色が出だすと今度は「一体どういう色が正しいねん?」という疑問がふつふつと。一応他の方の作品を拝見して似た色に仕上げていますが、今どきどんな色にでも変えられますよね。
今回撮影したNGC3184は、ネットに掲載されている作品がそれぞれ色が違うので(緑・青・赤・茶色など)どれを手本にしたらいいのか見当もつきません。撮影中ASIAIRのモニター画像を見たとき、かなり青緑っぽいなと感じたので、直感を信じてそういう感じで仕上げてみました。SHO合成ではないですが天体の色はそもそも地球上の色に当てはめること自体が無理があるから...直感でいいかと。
【小回転花火銀河NGC3184(おおぐま座)】
NGC 3184は、おおぐま座の方角に約4000万光年離れた位置にあるフェイスオンの渦巻銀河であり、その形状から「小さな回転花火銀河」とよばれています。NGC 3180とNGC 3181と名付けられた2つのHII領域を持ちます。視直径はご本家回転花火銀河(M101)の1/3くらい。
日時: 2025/4/29 19:44~ 300sx34FR(総露光時間2時間50分)
鏡筒: タカハシMT-160(MEYONコレクター) 1000mm f6.3(トリミングあり)
カメラ:ZWO ASI 533MCP gain100 -10℃(オートガイド)
赤道儀:ZWO AM5
フィルター:UV/IRカット
画像処理:PIXINSIGHT
撮影地:奈良県五條市(大塔)
※光軸を再調整した。大きなひげはなくなったので、こんなものでいいのかな。