エッジオン銀河NGC4565は以前すさみで撮影しましたが、今回25cmを入手し都会での近赤外を見極めるため、どの程度写るか試してみました。諸元はかなり違いますが、ご参考まで。
諸元
① ②
鏡筒 2000mmF8 1000mmF6.3
(25cmRC) (16cmニュートン)
補助レンズ なし コレクター(MEYON)
フィルター IR640II なし
カメラ 1600MM(モノクロ) 2600MC(カラー)
温度・Gain -10℃ 138(Unity) -10℃ 100(Unity)
露出時間 2時間5分(25FR) 1時間20分(16FR)
撮影地 吹田(Bortle7) すさみ町(Bortle3)
月光 月齢9.1(月光なし) 月齢21.7(月光なし)
まずは全体から。NGC4565の画像処理は、円盤に漂うチリやガスが星の光を吸収した黒帯の表現がポイントですが、あまり帯を暗くするとハロー(光芒)部分が見えなくなるジレンマがあります。大きい銀河ですので2000mmフォーサーズだとトリミングなしでも大きく写ります。近赤外の力を借りて都会地でも写るのはうれしいです。近赤外画像のカブリ取りはかなりやっかいですが、月光がないと画像処理(カブリ取り)がすごく楽です。
1.フルサイズ(①吹田)←今回の画像
2.フルサイズ(②すさみ)←昨年撮影したもの
3.バルジ部拡大(①吹田)
ほぼ同じサイズに合わせています。近赤外の方は拡大率が低くノイズは少ないのですがグラデーションが良くないので、黒帯を出すためコントラストを上げると光芒が落ちてやせ細ってしまいます。どうやら銀河の光芒は苦手のようです。
とはいえこの光害の中での画像ですから、この程度でよしとしますか。(別の日に撮り増ししてみます)
4.バルジ部拡大(②すさみ)
MT-160の方は強拡大で荒れてはいるものの粘っています。改めてMT-160+2600MCの底力を感じます。それなりの表現はできるので遠征はやはりこのままでいきたいと思います。
データ
日時: 2025/3/9 0:38~ 300sx25FR(総露光時間2時間5分)
鏡筒: Astrosib250RC 2000mm f8
カメラ:ZWO ASI 1600MMC gain138 -10℃
(ASI120MMによるオートガイド)
赤道儀:EM-200(OnStep)
フィルター: IR640II(サイトロン)
画像処理: PIXINSIGHT
※次回報告しますがRCはやはり光軸が合っていないようです。BXTで大分ごまかしています。
逐一記載しておりませんが、最近はプラグインでBXT・NXT・GraXpert・Starnet2を
標準使用しております。
撮影地:吹田市(Bortle7)