【M109(おおぐま座)】拡大
大都会で天体写真を楽しむにはどんな対象・撮り方があるのでしょうか。
1.太陽・月・惑星
2.ナローバンド撮影(散光星雲など)
3.ラッキーイメージング(惑星状星雲など)
4.近赤外による銀河
こういったものがありますが、2・3については大体どういうものがどういうふうに撮れるか、どんな天体が向いているかなど、この2年弱で一通り撮ってみてわかってきたつもりです。(わかる≠いいものが撮れる)ただ4についてはIRフィルターは入手したものの、こんな赤いフィルターで撮れるはずがないという先入観で全く手つかずでした。
今回銀河の季節を前に、一度テストしてみようということでモノクロカメラで2対象を撮影してみました。
短時間露光でもどちらも予想以上に細部は写っており手ごたえはありましたが、まともな画像にするためにはカブリ・ムラとの戦いです。光害に埋もれた銀河の光芒を表現するためには、やはりしっかりと写りやすい銀河を選定の上、暗い方角、月の影響、街灯が暗くなる夜半過ぎ、しっかりとしたフラット、などを考えて撮り、撮影後は時間をかけてカブリ取りをする必要がありそうです。(PIXINSIGHTのMGCなんか活用できないかな)赤外で撮られている方はモノクロも多いですが、カラー化はやっぱりしたいですね。
【オリジナル】
【M109】
撮影日 2024/2/8 23:50 300秒x9FR
(総露光時間:45分) 月齢9.6
鏡筒 ミューロン180C タカハシ レデューサー 1780mm F9.9
【M81】
撮影日 2024/2/9 19:37 180秒x30FR 月齢10.6
(総露光時間:1時間30分)
鏡筒 MT-160 MEYONコレクター 1000mm F6.3
【共通】
カメラ ASI1600MM Bin1 Gain139
架台 EM-200 タカハシ ASIAIR(120MM)によるオートガイド
フィルター サイトロン IR640
撮影地 大阪府吹田市
画像処理:PI
※M109はF10の暗い望遠鏡ですが意外にまともに撮れています。M81/82はカブリがひどく処理を断念しました。1日差ですがやはり月の影響は大きいです。