今年の春~夏は、はくちょう座を撮りまくりましたが、空いた時間に北アメリカ星雲をSHOで攻めてみました。北アメリカは銀塩時代も撮っていましたし、昨年再開したときのファーストライトもこれでした。天体写真初心者にやさしい天体ですし、他の天体で失敗しても、夏はこれ、冬はオリオン大星雲は、必ずきれいに写るので「救世主」でもあります。
SHOを本格的に始めてから撮ったのは今回が最初ですが、北アメリカは、HαだけではなくSIIもOIII領域もデータを間違えたのかと思うくらい光量が豊富で、画像処理も楽勝でした。
【北アメリカ星雲(NGC7000)・ペリカン星雲 はくちょう座】SHO合成
はくちょう座の尾部、デネブの近くにある散光星雲で、形が北アメリカ大陸に似ているところから名づけられました。見かけの大きさは面積にして満月の十倍ほどと広大ですが、肉眼での観測は難しいです。
実際には、北アメリカ星雲とその隣にあるペリカン星雲とは、電離した水素からなる同一の星間雲の一部です。星雲と太陽系の間には別の宇宙塵を多く含む暗黒星雲の帯があり、これが星と星雲の光を吸収するため我々の知る星雲の形となっています。
撮って出し(HO・SOとS/H/O(分離))
撮影データ
鏡筒: タカハシ FSQ-85ED(レデューサ)327mm f3.8
カメラ: ZWO ASI2600DUO -10℃ gain100
赤道儀: ZWO AM5(カメラ内ガイドチップでオートガイド)
フィルター:HYO HO・SO6nmデュアルバンドフィルター
画像処理:PIXINSIGHT 疑似SHO合成
日時: 8/10 21:42~ 300s x9FR(HO)・11FR(SO)
(総露光時間 1時間40分)
撮影地:岡山県美作市