本写真が星ナビ(2024年11月号)に掲載されました!
最近メジャーな天体(撮り直し含む)とマイナーなのを交互に撮影しています。10日の夜はハート星雲ではなく、こちらが本命でした。マイナーなのばかりだとうまく撮れないこともあるので、モティベーション維持のためです。
はくちょう座はもう何ショットも撮り続けていますが、まだ尽きません。今回の対象は、やはりgetaさんのBlogでSh2天体としてご紹介いただいたものですが、前調べしてみると国内の作例は少なく、海外のSHO作例ではSO領域もカラフルで楽しそう...ということで計画しました。結果的にはカラフルさが少し物足りないです...。
【散光星雲Sh2-112・115(はくちょう座)】
はくちょう座デネブのすぐ西側です。左(北)がSh2-115、右(南)がSh2-112で、Sh2-115には斜めに横切る特徴的な星雲があります。Sh2-115星雲の左上にある丸く小さな星雲は惑星状星雲Abell 71(Sh2-116)(SII領域という説もあり)です。
【参考】撮って出し画像(左上O、右上S、下H)

データ
鏡筒: タカハシ FSQ-106ED(RD)320mm f3
カメラ:ZWO ASI 1600MMcool -10℃ gain138(Unity)
赤道儀:ZWO AM5(ASI120mini(f208mm)でオートガイド)
フィルター:HYO社SHO7nm
画像処理:PIXINSIGHT、SI9
日時: 8/10 21:29~ 300s x S12・H13・O15FR)
(総露光時間 3時間20分)
撮影地:岡山県美作市(大芦高原)
※SHOの難しさは(LRGBも同じですが)それぞれの明るさやカブリが異なると背景色などがバラバラになってしまうことが苦労する点です。したがってカラー以上に最初のカブリ取りが重要になってきます。
※今回は背景の紫色がなかなか取れず何十回も色調整をしましたが、すこし残っています。背景をニュートラルにすればするほど、青い星雲が白くなるし、赤い星雲のモクモク感も失われ、あちら立てればこちら立たずです。SHO難しい。