画像在庫も尽き、梅雨で新たに撮影できないので機材関係の話です。天体写真を撮らない方はどうでもいい話ですので、スルーください。
以前シムリングによるバックフォーカス(BF)調整についてお話ししました。レデューサやフラットナー(コレクター)を入れる場合は、BFを決まった距離にセンサーをおかないと所定の性能が発揮できません。
最近カメラや鏡筒が増えて、リングだけで既に何十種類もあり大変です。合焦させるだけで時間を浪費することを防止すべく、一目でわかる接続表を作っています。(どこかで似た表を作っておられる方をみかけました)
私の場合、鏡筒部はM48オス(Askar・MEYONコレクター)またはタカハシM54メス(現時点でVixen鏡筒(M60?)は持っていない)、カメラ部は同じBF(17.5mm)ですがM54メス接続の2600とM42オス接続の1600・585があります。ポイントは三つあります。
1.カメラマウント使用の有無
・元々はカメラレンズを接続するためのレンズマウントアダプター(フィルタードロワー有・無)を用いてカメラと望遠鏡の接眼部を接続する方法があります。
・この方法だと、着脱が楽なメリットがあるだけではなく、あらかじめカメラのBFに合わせて鏡筒メーカーもZWOも計算されていますので、何も考えずにBFが正しい位置にくるというメリットがあります。
・ただしZWOが作っている各種マウントアダプターはキャノンEFとニコンFしかないです。私はニコンのカメラを持っているので、考えずにニコンFマウントのアダプターを購入してしまいましたが、接続という機能から考えると内径が大きくケラレの面で絶対有利なキャノンEFマウントのマウントアダプターを購入すべきでした。(内径:キャノンEF(54mm)vs ニコンF(47mm) 7mm差は大きい)もし新たに買う方がおられたらできるだけキャノンにすべきと思います。(もちろんニコンのレンズを使う場合はキャノンのアダプターでは使えませんが、EF-Fアダプターとか使えばいいと思います)
・所有している2600DUOは、M54で全光路を統一しないとガイドチップの関係でケラれます。まだ発売したばかりであまりM54のリング類がなく、何とか光路長を合わせるのにシムリング地獄で苦労した部分です。(たまたま私が検討してきた結果と同じ組合せが最近ようやくこのスターベースのHPに出ています)
2.回転装置があるかないか
・もう一つの注意点は回転装置の有無です。タカハシのMT-130という鏡筒はカメラの回転機構がなく、探し回ってトミタのM54の回転装置なるものを発見し、購入しました。モノはいいですが、それを入れるとリングが中途半端な長さになったためシムリング地獄に陥っていました。(表のグレー部分)
・協栄(大阪)の人にこの話をすると「こんなのがあるよ」と下記の商品を紹介していただきました。カメラマウント(なんでも可)のイモネジを外しローレットネジに変えるだけです。2600DUOは前述の問題(ケラレ)があるので使えませんが、それ以外の機種ではこんなシンプル、わずか600円の投資で光路長問題は一挙解決、目からウロコ、強度的にも問題なさそうです。大分回り道をしてしまいました。鏡筒・カメラの種類を問わず、回転装置がない鏡筒または回転装置の精度が悪くお困りの方はこれをお試しください。
※ネジ径は2種類あるので合わない場合もあるらしいです。(その場合はTリングを買いなおす必要あり)私の持っているカメラマウントは3つあるがすべて適合。
3.フィルターの置き場所(EFWの有無)
・EFW(自動のフィルターホイール)をはさむと光路長を取ってしまうので結構厳しくなります。リングでも繋げられますが、やはりマウントアダプターを使用した方が便利でしょう。
・カラーの場合は、フィルターは基本ドロワーかリングねじ込みですが、リングのどこかにフィルターを入れる場合は場所を確認要。フィルターの種類や位置によってはゴーストが出たりしますので気をつかいます。やはりドロワーが断然楽で投資価値大です。
以上ローカルな話題ですいません。何かのご参考になれば幸いです。