さそり座の赤く輝く一等星アンタレスの周辺は天体写真ファンの間ではカラフルタウンとして人気の対象です。私も大塔村とオーストラリアでも135mmのミラーレスカメラで撮影しました。(下の写真)
今回は、いつも主役になれないM4をアップで撮影してみようと試み...残念な結果となりました。失敗作ですが今後の改善のためメモしておきます。
1.構図
アンタレスとM4を並列してみましたが、カラフルタウンの南を切り取ったような中途半端な構図になってしまい、主役もあいまいに終わりました。いっそのことM4を中心に持ってきてもよかったかなと。派手な星域の中では、M4も中々主役になれませんが、こうやってみると立派な球状星団です。
2.ゴースト(?)の発生
アンタレスに思い切り縦の光条が走っています。今まで経験のない光条です。同じ日に撮った他の輝星には出ていないので何でしょう?(σ星の光条は正常です)またM4の右下に緑のゴーストっぽいものがが出ています。ハロウィーンでもないのにお化けだらけで気持ち悪いです。
【さそり座アンタレスと球状星団M4】
アンタレスの北側にはアンタレスにオレンジ色に照らされた星雲IC4606があり”Antares Nebula”と呼ばれます。M4はやはりオレンジっぽく、非常にまばらな大型の球状星団で望遠鏡でもよく見えます。真ん中上の球状星団は小さな球状星団NGC6144、右上の星雲Sh2-9はIC4606とは対照的に深紅の赤い光を放っています。本当ににぎやかなエリアです。
鏡筒: タカハシ FSQ-85ED(レデューサ)327mm f3.8
カメラ:ZWO ASI 2600MC DUO(オートガイド)
赤道儀:ZWO AM5
フィルター:QBPフィルター
画像処理:PIXINSIGHT(BXT)
日時: 6/4 22:59~ 300sx10FR (50分)
撮影地:岡山県美作市(大芦高原)
※一昨日からPIXINSIGHTの新しいVerに加わった時短版Batch Process※のFBPを使用。結果はどう違うのかわからないが、時間はかなり短くなった。(※スタック処理の自動プロセス)