彗星撮影時に、月が横に明々と輝いていたので、そのままの望遠鏡とカメラで久しぶりに月を撮りました。シーイングはまずまずよかったです。
【全景】
【クレーター「ティコ」近辺】
南側のクレータの多い地帯ですが、下の写真の中央上部にティコ(Tycho)という、小ぶりながらひときわ高いクレータがあります。ティコは満月近くになると大きな光条を発するクレーターとして有名で、その成因には色々な説があります。
【アペニン山脈周辺】
うさぎさんの腰の部分、晴れの海と雨の海の境界近辺は山脈や谷が多く、望遠鏡で見ても楽しい地域です。コペルニクスやアルキメデス、プラトーなどのクレーター、アペニン山脈やコーカサス山脈、アルプスの谷も見えています。
データ
鏡筒: タカハシFSQ-85ED(450mm f5.3)直焦点
(2)と(3)は2Xオルソバロー(合成焦点距離900mm)
カメラ: ZWO ASI585MC
赤道儀: EM-200改 フィルター:ZWO UV/IRカット
画像処理:ASI VideoStack・Registax6・SI9
日時: 5/16 (1)21:42~(2)21:19~(3)21:22~
ASIAIRビデオモードで1980 x 1080にて各2分撮像 上位50%スタック
撮影地: 吹田市
※月は結構明暗差があり、テーマに合わせて処理することは簡単ではないことに改めて気が付きました。クレーター部分を強調処理すると明るい部分が飛んでしまい、逆に明るい部分に合わせるとコントラストのない眠い画像になって難しいです。