三裂星雲M20(いて座)~Snail Antennae(カタツムリの角)~ | 今夜も快晴!★koheiの天体写真★

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自分の撮った天体写真をメインに載せていきたいと思います。まだまだ初心者ですが、あまり目立たない画像処理で、自然かつ精細な美しい写真を撮ることが目標です。コメント、いいねは励みになり、よろしくお願いします。

M20はいて座の干潟星雲(M8)のすぐ北に位置し、三裂星雲の呼び名で親しまれている散光星雲です。明るい散光星雲の手前に暗黒星雲が重なり、赤い部分が3つに引き裂かれたように見えるので、ジョン・ハーシェルによって命名されました。輝線星雲の赤と反射星雲の青のコントラストも美しく、いささか季節感が外れていますが、この近辺は夏の天体写真の人気エリアです。

 

 

 

ハッブル宇宙望遠鏡25年の軌跡」は私の座右の書ですが、そこに以前紹介した「M16の創造の柱」の次のページを飾っているのが「三裂星雲の中心部」です。

 

 

「暗黒星雲から伸びた2本の「カタツムリの角」のようなものが見えます。右は柱状の暗黒星雲で、この先端近くで星が形成されていることがわかっています。左のねじれた糸くずのように見えるものは、一人前の星になる前の「原始星」から噴き出した高速ジェット(astrophysical jet)です。」(「ハッブル宇宙望遠鏡25年の軌跡」より抜粋)

 

今回西はりまで夜明け前にM20を撮影してみました。薄明間近でバタバタ短時間露出となりよくない出来となりましたが、うれしいことに今回アップしてみるとその「カタツムリの角」らしきもの(黄色の矢印部分)が微かに写っていました。色々楽しませてくれます。

 

 

鏡筒: タカハシMT-160 MEYON 1XCLT(1000mm f6.3)

カメラ:ZWO ASI 2600MC DUO(オートガイド)

赤道儀:ZWO AM5

フィルター:サイトロンCBPフィルター

画像処理:PIXINSIGHT(BXT)

日時: 4/10 3:31~ 180sx12FR (36分)

撮影地:兵庫県作用町(西はりま天文公園)