新しい鏡筒が仲間入りしています。MT-160のサブとか観望会用とか気軽な用途で使用するため、破格値(競合者がなく美品で30K!)で弟分のMT-130(13cmニュートン)を入札しました。結果的に使えそうですが、MT-160に比べて仕様はかなり簡略化されています。
1.ドローチューブ径が小さく50.8mmアクセサリーに対応できない
(手持ちのMEYONコレクターが使えない)
2.回転装置がない(トミタさんのオリジナルM54回転装置で対応予定)
→5/28追記 トミタさんのオリジナルM54回転装置にて対応済
→6/22追記 協栄大阪のKさんが回転できない接眼部対応でこういうのを活用したら、と勧められたのがカメラマウント(M54のワイド)用のローレットねじ。これを使うとたった600円でカメラマウントが回転できる!
3.イメージサークルが小さい(レデューサー使用で34mmΦ)
2~3は何とかなりそうですが、1はがっかりです。改善しようとすると接眼体全体の交換になりそうで、そこまで手を入れるつもりはありません。とりあえず古いレデューサーで撮ってみます。すでに何枚かあげていますが、下の写真はすさみでのモノクロLRGBの試写結果です。(斜鏡が3本ステーのため光条が6本出ます。また写野回転ができていないため必ずしも北が上になっていません)MT-160に遜色ない満足な写りで、古いレデューサーの青ハロも出ていないようです。
→5/7追記:MT-130購入予定の方か多数閲覧されているようですので追記します。下記作例は、画像処理(BXTを使用)しているのとカメラがASI1600MM(フォーサーズ)なので分かりにくいですが、純正レデューサー(カタログ上のイメージサークルは34mm)を使用すると四隅にわずかにコマ収差が出ます。イメージサークルはスペックより小さそうです。これを差し引いても、頑丈な接眼部や合わせ易くずれにくい光軸調整など良い鏡筒だと思います
1.M97(フクロウ星雲)・M108 おおくま座
2.M81(ボーデの銀河)・82(葉巻銀河)おおくま座
3.M51(子持ち銀河)りょうけん座
【トリミング】
【オリジナル】
タカハシのMTシリーズは、かさ張る図体でF値も暗い時代遅れのニュートンですが、接眼部など構造部分もしっかりしており、skywatcherみたいに色々な調整や改造も不要だし、エプシロンほど光軸やピント(気温)もシビアでない、星像もそこそこなので、私のように調整の苦手な初心者こそお勧めかと思います。(当然中古しか入手できませんが...人気がないのでとても安いです!)光条も6本でキレイです!
【データ】
鏡筒: タカハシMT-130 レデューサー(618mm f4.8)
日時:
(1)4/09 00:02~ 総露出時間75分(L:3分x10FR、RGB:3分x各5FR)
(2)4/10 22:24~ 総露出時間75分(L:3分x10FR、RGB:3分x各5FR)
(3)4/10 01:25~ 総露出時間125分(L:5分x10FR、RGB:5分x各5FR)
カメラ: ZWO ASI 1600MM Cool
フィルター:ZWO LRGBフィルター
赤道儀: EXOS2/EQ5(ONSTEP仕様(中国製))
ガイド鏡: SVBony SV165 ASIAIRによるオートガイド
画像処理: PI(BXT)
撮影地: 和歌山県すさみ町