今からあとおよそ5.6年間は、空の天王星がおうし座にあります。
おうし座に天王星がある間におこりうること、
意識すると発展しやすい分野などについて考えています。
前回はこちら
おうし座天王星を体現されている方の生き方を参考に、具体的にイメージしてみます。
私は今、服デザイナーの三宅一生さんについて調べているのですが。
おうし座にある天王星をめいっぱい体現されているなぁ~と
感心しています。
三宅さんは、生まれたときの天王星がおうし座。
彼のホロスコープでは、
特に影響力が強いと考えられます(ノーアスペクトぎみ)
天王星だけでなく、
太陽、水星、金星、火星、もおうし座ですから、
スーパーおうし座という感じ。
来年2021年6月には、
空の天王星が生まれた時からちょうど12サインを一周して、
もとの位置にもどります。
世界的にも有名な方ですから、
彼の活動は、時代意識をあらわしている面もあると思います。
三宅さんは今81歳。
2000年に、イッセイミヤケのデザイナーは退任されていますが、
その後も、財団法人三宅一生デザイン文化財団を設立。
アーカイブ作りやデザイン文化交流、
若手の作家・アーティストなどを中心とした人材育成に尽力されています。
くわしくはこちら→FASHION PRESS
『発想し(making THINK)、
それまでにないものをつくり(making THINGS)、
現実をつくる(making REALITY)』
この基本姿勢のかっこよさ♪
三宅さんの活動から、
おうし座天王星の活かし方のヒントを見つけてみます。
服の美意識の基準がなぜ西洋の価値観でなければならないのか?
という疑問を元に、日本の風土に根ざす衣服の源流を徹底的にさぐり、
現代の普遍的な都市着ともいえる創作のシリーズを発表。
さらには、民族衣装というカテゴリーにとどまらず、
人の生活から生み出される普遍的な道具、一枚の布、
という原点にまでもどったところから、
現代の生活にふさわしい独特のデザインを生みだしました。
身体感覚を中心にして、
身体の動きがつくりだす造形の美しさを追求。
人の身体をとおして自然をとらえなおし、
皮膚と一体化した有機物としての衣服をつくりだそうと試みます。
また、ご自身がリスペクトするさまざまな分野の専門家とコラボレーションをして、
あらたな表現を生みだしています。
懐かしさ、普遍的な人の生活から生み出されてきた形、技法、を追求すると同時に、
テクノロジーを駆使して、実験をくりかえし、
まったくあたらしい素材、服を発明、創りだしてもいます。
画期的なプリーツ加工、プリーツプリーツ。
裁断して縫うという作業がいらず、筒状の布をハサミで切るだけで、
帽子も服も靴下もバッグもできてしまうエイポックなど。
そして、その製造過程、考え方を、書籍や展示会などでシェア、
みんなに伝えます。
デザイナー、アーティストも育成しています。
また、今のように環境問題が深刻にとりあげられる前から、
地球の資源には限りがあるのだという危機感をもち、
再生創作にもとりくんでいます。
三宅さんの活動から、おうし座天王星のエッセンスをとりだしてみると、
●すでにある価値観(おうし座)に疑問をもち、
様式ではなく、それが生みだされた源流やしくみを解明し、
いまここで必要なものへと生まれかわらせる(天王星)。
●自分の生まれたルーツ、身体(おうし座)、生まれもった素質への
意識のつよさと、
その可能性をさらに引き出す工夫(天王星)。
●テクノロジーと実験(天王星)により
まったくあたらしい価値(おうし座)を創りだす。
●自分とはちがう分野の素質・才能をもつ好きな人たち(おうし座)とコラボレーションをして(天王星)あたらしい価値観(おうし座)を生みだす。
●自分のもつアイデア、価値観(おうし座)のシェア(天王星)、
継承をはかる。
●限りある地球の資源(おうし座)を再生し循環させる生き方(全体性・天王星)
といえるかな、と思いました。
たとえば、”電子マネー” って、
電子(天王星)とマネー(おうし座)の組合せとしてはピッタリですが、
ただその様式に注目するだけでなくて、
もっと根本的なところが動いているんだろうと思います。
きっと、お金という価値観、お金とは何か、という原点まで解体して、
いま必要なお金の在り方・豊かさをつくりだす、時期なのでしょうね。
お金だけではなく、
特に生活や人の身体の必要から生まれた構造については、
自然・地球、人の身体を中心にすえた改革を意識しやすいでしょう。
あと、肉体改造。
肉体(おうし座)改造(天王星)で、象徴としてはしっくりきますが。
ただ、おうし座の自己保全・価値を守る力のつよさを考えると、
本来、自然に持って生まれたものを失うような改造には、
かなりつよい抵抗感も同時に生まれるのではないでしょうか。
おうし座の気質と、天王星の特性をよりスムーズに溶け合わせるには、
根底的な価値を守りつつ、
その可能性を広げていく活用方法がしっくりくるのではないかな、と。
訓練や、道具を使う(人工的な付加価値を外側にくっつける)ことによって
身体機能をかつてないくらいに高めるとか。
自然さ、持って生まれた感覚、を切り離して、
非人間的な改造をやってしまうのは、
おうし座をはじめ、おとめ座、やぎ座、という
現実感・肉体感覚をあらわす地の意識がかなり弱くて、
感情を切り離す水瓶座、純粋な好奇心がまさる双子座、
など風の要素がかなりつよい、などの状態ではないかな、
と私は思います。
自分自身、自分の素質、持ち物をさまざまなアイデアで生かしきって、
他の人とシェアする、という仕事の意識も、
おうし座天王星にふさわしいですね。
私がいまよく考えているのは、
太陽系意識(その向こうの宇宙全体でもある)と
地球意識が交わって生れた人という存在について。
人の身体にはその両方の知恵が宿っているのだろうな、ということです。
それを思い出し、めいっぱい活用する。
それもおうし座天王星ぽいと思います。
つづきです
観察しつつ取りくみたいこと:天王星がおうし座にいる間に その3
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