自分の中の批判的な考えを、自分らしく生きるヒントにする


 
自分の内側に意識をむけたとき、
感じている気持ち、
身体にあらわれている感覚、
などのほかに、
 
自分を責めたり軽んじたり、
ほかの人を責めたり軽んじたり、
 
といった “ 批判的な考え ” もよくあらわれます。
 
 
イヤな感じがするし、
自分を受けいれたり、認めたりする真逆の感覚に思えるので、
脇にどけておきたくなりはするのですが、
 
この “批判的な考え ” にも、
自分らしく生きるためのヒントがあります。
 
 
自分の中の、その “ 批判的な考え ” がもつ、
 
批判的な言い方
こちらを軽んじるようなニュアンス
 
を抜きとり、
 
 
さらに、
過去にそういうことを言ってきた誰かから受けた心の痛みは、
 
その痛みの存在を認めて寄りそい、
これから必要な時間をかけて癒すと決めて、
 
 
その “ 批判的な考え ” のもつ、
基本的な意味だけに、
解体していきます。
 
 
 
 
批判、攻撃、人を軽んじるニュアンス、
などなど、
 
それにまつわる付属品を取りのぞいたら、何が残るでしょうか？
 
そこに、あなたらしく生きるヒントがあります。
 
 
 
私の場合
 
自分の考えを書くことに
強い怖れがありました
↓
 
「決して間違ってはいけない」
「私が書くことに意味などないのでは」
などなどの批判的な考え
↓
 
「なぜ、私は間違いを指摘されることをこんなに怖がるのだろう？」
↓
 
「父が厳しすぎて、子どものころ、
激しく批判的な言葉で追いつめられるような体験が多かった。
その時、
私の気持ちはまったく伝わらないと感じ、逃げ場がなく、
とても苦しく感じていた」
↓
 
この怖れや苦しさを認めてからは、
フォーカシングなどを使い、
必要な時間をかけて癒してきました。
↓
 
子どもの頃の体験からしみついた、
批判的な言葉に追いつめられる怖れや息苦しさはまだありますが、
それらにちゃんと心の中に居場所をつくって、
無意識に同化することはなくなりました。
「決して間違ってはいけない」という思い込みも書きかえました。
↓
 
「元は批判的だったこの考えが私に伝えたいことはなんだっただろう？」
↓
 
「あたりまえとされるマニュアル・考えをただ鵜呑みにするのではなく、
自分で腑に落として納得するまでとことん考えること。」
↓
 
苦しい記憶、感情と切り離して、
基本的な意味だけを受けとると、
それは、私自身の望みでもありました。
 
 
 
 
私の父は研究者です。
彼の個人的気質ともあいまって、
自分で考えずに答えを教えてもらおうとすると、
とても厳しい態度をとりました。
 
学び以外の日常でも、
コミュニケーションがうまくいっていなかったので、
批判的、攻撃的な印象が強すぎたのでしょう。
 
 
 
さきほど書いた例は、
その考えをつくりだした現実の批判者が、本来伝えたかったことを、
ヒントにした場合ですが、
 
 
 
逆に、批判者の言動を反面教師にして、
 
「私はこういうことが辛かったので、
そうではない、〇〇な生き方をしたいんだ、そうしよう」
と気づく場合もあります。
 
 
私にとっては、気持ちに寄りそわない、
一方的な批判的・攻撃的な態度がとても辛かったので、
 
人が言葉にしていない無意識にまでも寄りそえる人になりたいし、
なろうとしてきました。
 
 
ここでもただ無意識に、
反発の方向に動くより
（過剰になって、その偏りがまた苦しみにつながることがあるから）
 
その気持ちが生まれた仕組みを理解して、
私は「こうなりたいんだ」という、
シンプルな望みにたどりつくのが、
すんなり行動につながりやすいと思います。
 
 
もう一つ
 
「なぜ、私が書くことに意味などないと思うのか？」
↓
 
「もしかしたら、私は意味のあることを書きたいのかも？」
↓
 
「意味があるなし、は誰が決めるのだろう？」
↓
 
「私は、私自身がおもしろい！と感じることを書きたいのだ」と気づいた。
 
 
となります。
 
 
 
周りから受ける心理的・身体的攻撃からは、身を守る必要がありますが、
 
 
自分の中の批判者は、
本質的には、あなたにとって必要なメッセージをもっています。
ここともうまくつき合えたら、
まるっと自分がひとつになって、
さらに生きやすくなりますね(^^)
 
 
 
ちなみに、私は、
 
厳しいけれど、
 
必要なことに気づかせてくれる
単なる指摘や、
 
励まされる考え方や言い方は
批判とは考えていません。
 
 
 
 
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