その時その時で感情を解放すれば、生活の質があがっていく

 
 
私もフォーカシングをはじめる前はそうだったのですが、
 
自分のなかにでてきた、怒りや悲しみなどの穏やかでない感情を、
あるがままにしておくと、
どんどん大きくなって、コントロールができなくなるのではないか、
という怖れを抱く方は多いように思います。
 
だから、自分のなかに不穏な感情がうまれたのを感じたら、
それ以上感じないようにフタをしてしまう。
 
 
でも実際は、むしろ、
感情は、あるがままに感じてもらえないと、
どんどん大きくなっていきます。
 
そして、それが伝えたがっていることを感じてもらえないかぎり、
変化したり消えたりすることはありません。
 
心の奥におしやられても、
暗闇で長い時間をかけて巨大化し、
しまいにはモンスターのようになって、
気がつかないうちに、私たちの考え方や行動に影響してしまう。
 
 
（こちら一年半くらい前に書いた記事です。
私の心の底にいたモンスターの残骸のような
 
 
 


たしかに、感情そのものと一体化してしまったら、
グルグルと負のスパイラルから抜けられなかったり、
おさえきれない激情に飲みこまれ、
さらに辛くなってしまったり、するかもしれません。


 
感情と一体化せずに、
 
そこにあるの分かったよ、
そう感じているの分かったよ、と
 
親身な友だちのように寄りそい、
先入観なしに、
自分の身体の感覚が伝えようとしていることに耳を傾ける。

こういう方法だと、感情にのまれずに、
落ちついて、心から聴いてあげられます。
 
 
そうすると、感情に変化がおこり、
深い解放感がもたらされます。
 
 
 
 
（時には、あまりにも強い感覚がでてきて、
巻きこまれそうになることもあります。
 
そういう時には、はじめからあまり近くには寄らず、
こんなに強く感じているんだなぁと、
すこし離れたところで、
なるべくリラックスして見守る、
というイメージです。）




そうだ、もうひとつ、
こうやって感情に耳を傾けることを怖れる、
よくある理由を思い出しました。

「感情が伝えたがっていることを聴いてしまったら、
解決してあげなければならないのではないか。
もしそれが、出来ないことだったらどうすればよいのか」

というもの。

かつての私も感じたし、
他の方からもよく耳にする言葉です。


けれど、感情が何かを伝えたがっているとき、
解決しようとしなくていいんです。


ただ、親身に、あるがままに聴いてもらえると、
感情は落ちつき、身体がほぐれ、
そのことによって、自然に前むきな変化がおこります。



感情を溜めこまずに、そのつど丁寧に感じ、解放していけば、
基本的には、心と身体は軽やかで、
今この瞬間をそのままに味わうことができます。

この習慣は、日々の小さなつみかさねではあるけれど、
生活の質をよりよくし、
長～い目で見れば、人生の質を、大きく変えていきますよ。

 

 

 

 

 

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