来週(6月27日~7月1日)は米国で27日に5月の耐久財受注、29日に1~3月期の国内総生産(GDP、確定値)、30日に5月の個人消費支出・個人所得(PCE)、7月1日に6月のISM製造業景況感指数が発表される。
国内では27日に4月の景気動向指数(改定値)と6月16~17日に開いた日銀の金融政策決定会合の「主な意見」を公表。
29日には5月の貿易収支(確報値)と6月の消費動向調査、30日には4月の自動車生産台数と5月の自動車輸出台数や鉱工業生産指数、7月1日には5月の有効求人倍率と完全失業率、6月の日銀短観と都区部消費者物価指数(CPI)などの発表がある。
欧州では30日に5月のユーロ圏失業率と1~3月期の英経常収支、7月1日に6月のユーロ圏消費者物価指数の公表。
30日には6月の中国国家統計局製造業PMIの発表。
企業決算では27日にしまむら(8227)、30日に高島屋(8233)が2022年3~5月期、7月1日には象印(7965)が21年12月~22年5月期、ニトリHD(9873)が22年3~5月期を発表する。
米国では27日にナイキ、30日にマイクロンテクノロジーとウォルグリーンズブーツが22年3~5月期決算を発表予定。
国内の新規株式公開(IPO)は6件。27日はイーディーピー(7794)とサンウェルズ(9229)、28日はヌーラボ(5033)とM&A総合研究所(9552)、29日はマイクロアド(9553)、30日はAViC(9554)が、いずれも東証グロースに上場。
6月29日はペルー、7月1日はカナダと香港が休場。
【注目ポイント】
▽米国
6月のISM製造業景況感指数(7月1日)
5月のISM製造業景況感指数は56.1で4月から0.7ポイント上昇。
3カ月ぶりの上昇で、市場予想(54.5程度)も上回った。需要が堅調だったためだ。同指数は2年にわたり活動拡大・縮小の分岐点となる50.0を上回る水準を維持している。
「新規受注」、「生産」、「在庫」が回復して全体を押し上げている。
ISMは「需要に関して企業は極めて楽観的」と指摘した。一方「雇用」は低下し、9カ月ぶりの縮小圏となった。労働者の採用・維持に課題が残った。米国の雇用は高水準を維持し、賃金も上昇傾向が続く。一方で原材料やエネルギーの高騰が収益を圧迫する要因となっており、6月も改善傾向が続くか注目。
▽国内
6月の日銀短観(7月1日)
3月の全国企業短期経済観測調査(短観)では、大企業製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)が3ポイント悪化のプラス14。
悪化は2020年6月調査以来、7四半期ぶり。大企業非製造業も1ポイント低下して7期ぶりの悪化。地政学リスクの高まりや資源価格の高騰で企業マインドが急速に冷え込む実態を反映。
大企業製造業の販売価格判断DIはプラス24と前回調査から8ポイント上昇したが、仕入れ価格判断DIはプラス58と9ポイントの上昇で、販売価格への転嫁が遅れている。
一方で大企業非製造業の業況判断DIはプラス9と予想を上回ったものの、サービス消費の回復が遅れている。全産業の22年度の想定為替レートは1ドル=111円93銭で、想定を上回るペースの円安が続けば調達コストの上昇が収益を圧迫する懸念が強まる。
▽IPO
サンウェルズ(9229)
東証グロースに上場(6月27日)
2019年3月期から展開するパーキンソン病専門の有料老人ホーム「PDハウス」が主力事業。大学病院や専門医と連携し、患者の症状に合わせたリハビリやケアの技術に最新情報を取り入れて、専門的なサービスを開発する。介護施設運営は費用の7~9割を保険給付で受け取る収益構造だ。23年3月期の売上高は前期比54%増の129億円、税引き利益は2.6倍の6億5500万円を予想。公募などで調達する約39億円は、増設する施設の設備資金に充てる。

↑お問い合わせ
03-5695-5681
担当 マルメン
直通 050-6875-3317

にほんブログ村
クリック!!!