おはようございます。
あそびゴコロ鍼灸整骨院の洲鎌です。
今回も、脾の病についてお伝えしていきます。
③脾虚湿盛
運化機能の低下により水液が貯留して痰湿となり、この痰湿が脾胃に停滞して起こる病証です。
生もの・冷たいもの・脂っこいもの・酒などの過度の飲食は脾胃の機能を損傷するため本証を誘発しやすいです。
また脾の機能が失調すると、外界の湿邪の影響を受けやすくなり、雨天や多湿の環境により症状が誘発・増悪することが多いです。
本証は、脾気虚のために痰湿が発生した病証であるため、「本虚標実」「虚実挟雑」という病態が特徴です。
その他、類似した病証として虚湿困がある。虚実の偏りや病因の後先という違いはあるが、病態はほぼ同一です。
・運化が失調する
運化の失調により、食欲不振・大便溏導・腹が起こります。
・痰湿が滞る
運化の失調により水液をさばくことができないと、浮腫が起こります。
また中焦に痰湿が停滞すると気機が滞るため、腹部の落えが生じます。
疾湿が中焦に停滞することにより口腔内が滋潤されないと口乾が起こるが、中焦には痰湿があふれているので多く飲みたがらないです。
症状だけで見たらわかりやすい病症かもしれないですね。
また、次回もよろしくお願いいたします。